収納スペースがたりないのは、万年の悩み。だからといって大型の収納家具を買うのはお金もかかるし、失敗するリスクもあります。
そこでおすすめしたいのが、ボックスを使った収納術。ライフスタイルやインテリアのテイストに合わせて、手軽に変えられるボックス収納なら、ポンポンものを入れるだけで、無理なく家じゅうすっきり。上手に使いこなしている読者・Sさんの自宅を取材しました。
お家がおしゃれにすっきり。ボックス収納のメリット3つ
中身や置き場所を簡単に変えられるボックスは、インテリアと収納を両立できる心強いアイテムなのだそう。「ボックス収納」のよさを教えてもらいました。
●家族や暮らしの変化に対応しやすい
家具はなかなか変えられなくても、箱なら気軽に増やす、減らす、位置移動が可能です。今回取材した読者のお宅も数年前は上の写真のような配置でしたが、子どもの成長とともに変化していったのだそう。
●ものに合わせて自由に収納できる
ゴチャつくものはフタつきの箱で隠したり、部屋のあちこちで使うものなら運びやすいよう持ち手つきの箱に入れたりと、ものに合わせた箱のチョイスで使い勝手をアップ。量や大きさに合わせて箱のサイズも変えます。
●インテリアとしても楽しめる
雑貨店やインテリアショップには、さまざまな色・素材・形の箱がそろっていて、インテリア的にも楽しめるものがたくさん。
「昔ながらの工具箱などもデザイン的に優れたものがあり、意外と部屋にマッチします」
リビングがボックス収納で素敵空間に!しっかり収納できて圧迫感なし
Sさんのお宅は、リビングの入り口に縦横2mを超すサイズのオープン棚を設置し、さまざまなサイズや色の箱を上手に組み合わせています。圧迫感なくすっきりおしゃれに見える箱遣いのテクニックを教えてもらいました。
●あえてカラフルな箱を選んで色合わせを楽しむ
色のある箱を多用することで、おしゃれ感がぐっと増します。
「息子の好きなグリーンや青をアクセントにしたいと思い、イケアやD&DEPARTMENTで少しずつそろえました。色ごとにまとめて、縦や横に並べて置くとうるさくないですよ」
●からっぽのボックスを用意して、ものが増えたときに備える
棚の右上に置いたフタつきの白い箱の1つは、中がからっぽ。
「新しくものが増えたときに、行き場がないと困るので、とりあえずの場所としてここをキープしています」
●出番が少ないものはフタつきのボックスに入れて端の列へ
壁に近い棚右端に並んだ緑の箱の上2つは、年に1回リビングで使うものを収納。
「奥にしまい込むと、出すのがおっくうになるんですよね。クリスマスやハロウィーン、豆まきなど、イベントものをまとめています」
●文具はブルーの箱に入れ替え、見た目に統一感を
お絵描きが大好きな子どものために、クレヨンや色鉛筆などの道具は、子どもの手が届きやすい右下の棚へ。
「統一感が出るよう、元の箱から、2つの青い金属製の工具箱に入れ替えました。ざっくり入ってると、息子も選びやすいみたい」
●家族の書類は見返す頻度によってボックスを分けて
家族の書類関係は、個人別のファイルボックスと、A4サイズがすっぽり入るフタつきの箱に分類。
「よく出し入れするものをファイルボックス、そんなに見返さないけど保管が必要なのをフタつきに入れています」
年賀状は、2年間は住所録的に見直すこともあるのでファイリングし、それ以降は年ごとに透明ケースに入れてフタつき箱で保管しています。
●教材を保存するためのボックスをつくる
棚の下段に入れたプラスチックの箱には、購読している子どもの学習教材の過去の号をストック。
「気に入って、繰り返し見たがるものもあるので、しばらくはここにキープ。飽きた頃、順次処分しています」