旅行ジャーナリスト小野アムスデン道子さんが世界中・日本中を巡って出合った「名店の味」をレポート。家でも簡単に再現できるレシピをご紹介します。
今回は、バンコクの名店「マンゴツリー」で人気の麺メニュー。丸の内にある「マンゴツリー東京」が、日本の家庭でも再現できるように、レシピを教えてくれました。
タイ料理の名店「マンゴツリー」のヤムウンセンとセンレックナームのレシピ
タイ料理は、甘い・辛い・酸っぱいの3要素とハーブの香りが生きて、食欲をそそります。
「マンゴツリー東京」は、バンコクに本店のある「マンゴツリー」の世界で3番目のお店として2002年にオープン。丸の内ビルディングの35階からすばらしい眺望と、活気あるオープンキッチンでつくられるタイ料理の数々を楽しめるお店です。
数あるメニューのなかから、おうちでもおいしく食べられるタイ料理をということで「ヤムウンセン(シーフードと春雨のスパイシーサラダ)」と「センレックナーム(タイのスープ麺)」の2品を教えてもらいました。
シーフードに豚肉と具がたっぷりのヤムウンセンは緑豆春雨を、魚のすり身団子の入ったセンレックはクイッティオというタイの平たい米麺(センレックは中幅麺)を使います。米粉なのでグルテンフリーでもあります。
輸入食料品店やスーパーで乾麺も入手できますが、マンゴツリーでは新潟県産米粉を使ってタイ式の製造法でつくったオリジナルの生米麺を使用。系列のマンゴツリーキッチンやマンゴツリーデリでの店頭販売や、
マンゴツリーの公式サイトでの販売をしています。
パクチーがエキゾチックなタイを思わせる、ヘルシーでおいしい麺料理。ぜひ試してみてくださいね。
●ヤムウンセン
シーフードと春雨のスパイシーサラダです。
【材料(2~3人分)】
・緑豆春雨(戻したもの) 80g
・干しエビ(戻したもの) 15g
・キクラゲ(戻したものを一口大に切る) 20g
・むきエビ 4尾
・イカ 40g
・豚肉 60g
・アーリーレッド(3mm幅に切る) 40g
・パクチー(ざく切り) 適量
・万能ネギ(1.5cmの長さに切る) 10g
・タレ[プリック・キーヌー(赤唐辛子)2本 ナンプラー大さじ2 マナオ(タイライムのこと、ライムで代用可)大さじ1と1/2 グラニュー糖 小さじ2 パクチー(トッピング用)適量]
【つくり方】
(1) むきエビは背側に切り込みを入れて背ワタを取り除き、イカは包丁を格子状にいれて飾り切りをする。豚肉は3mm角に切る。
(2) 緑豆春雨、むきエビ、干しエビ、イカ、キクラゲ、豚肉を熱湯で1分程度ゆで、豚肉に火が入ったらザルに上げ、水気をきる。
(3) プリック・キーヌーは小口切りにし、タレの材料とよく混ぜる。
(4) ボウルに(1)と(2)を入れ、あえる。
(5) アーリーレッド、万能ネギ、パクチーを加え、しんなりしないように手早く混ぜ、器に盛りつける。
●センレックナーム
タイのスープ麺です。
【材料(2人分)】
・センレック 120g(戻したもの)
・魚のすり身団子 4個(市販のもので可)
・パクチーの根 2株分 (なくても可)
・ニンニク 1片
・鶏ガラスープ 360ml
・シーユーカオ 小さじ2と1/2
・シーズニングソース 小さじ1と1/2
・ナンプラー 小さじ1と1/2
・グラニュー糖 小さじ1
※シーユーカオ+シーズニングソースは、しょうゆ小さじ4で代用可
・トッピング[万能ネギ(根元に近い部分を5‐6cmの長さに切る) 1/3本 パクチー(ざく切り)適量 フライドガーリック 小さじ1 ホワイトペッパー 適量]
・サラダ油 大さじ1
【つくり方】
(1) センレックは20℃の水に40分浸して戻し、ザルに上げて水気をきる。
(2) 鍋にお湯をわかし、魚のすり身団子を中火でゆで、浮いたら取り出す。
(3) スープをつくる。パクチーの根とニンニクを包丁の背でつぶす。鍋にサラダ油を入れて熱し、弱火で炒めて香りを立たせたら、鶏ガラスープを注ぎ、グラニュー糖を入れて溶かす。シーユーカオ、シーズニングソース、ナンプラーを加える。
(4) (3)に魚のすり身団子を4個入れ、温めておく。
(5) 別の鍋に湯をわかし、モヤシを湯どおししてザルに上げる。
(6) 鍋に湯をわかし、センレックを20秒ほど(芯が残らないくらい程度)ゆで、水気をきって器に盛る。
(7) (6)に(4)の魚のすり身団子と(5)のモヤシをのせ、(4)のスープからニンニクとパクチーの根を取り除いたものを注ぐ。
(8) トッピングの万能ネギ、パクチーをのせ、フライドガーリック、ホワイトペッパーを振りかける。
シンプルな味なので、タイではナンプラー、赤唐辛子、砂糖、酢で自分で味の調整をします。