キッチンは食器や食材、調理道具などなにかと雑多になりがちな場所。ものが少ないほうが整って見えますが、無理に処分して不便に感じてしまっては本末転倒です。
「調理道具を小さいサイズに変えるのがおすすめですよ」と話すのは、整理収納コンサルタントの須藤昌子さん。その理由と、須藤さんが実際にサイズダウンしたアイテムを詳しく教えてもらいました。
キッチン収納の盲点。調理器具をサイズダウンしたら片づいた
キッチン収納を使いやすくするには、ものを減らすのがいちばんの近道。ある程度数を絞れたら、今使っている調理器具をひと回り小さいものに変えられないかチェックしてみましょう。
須藤さんは、調理器具を収納する引き出しに収まるサイズのものを選ぶようにしています。
たとえばレモン絞りのジューサー。立体的なフォルムなので場所をとり、今まではこの引き出しに収まりませんでした。須藤さんは小さいサイズのジューサーを探し回り、買い替えたそう。
「高さ10cmほどの磁器ジューサーです。東屋というブランドのもの。収まりがよくなり、この引き出しで収納できるようになって導線がスムーズに。小さいから出し入れやすい=使いやすくなって家事効率も高まっています」
●かさばるマッシャーも小さいサイズを発見!
ジャガイモをつぶすときに使うマッシャーは、使う頻度が低いわりに場所をとる調理器具の代表格。かといって、処分してしまうと、いざコロッケやマッシュポテトをつくるときに不便です。
「私も、ちょっと大きいかな? と思いながら当たり前のように一般的なサイズのマッシャーを使っていました。でもあるとき無印良品のマッシャーを発見してびっくり。長さ20cmと小ぶりですが、使いやすさも問題なし。これまでマッシャーを入れていたトレーにすき間ができ、より取り出しやすくなりました」
包丁研ぎ器も、丸いものからグローバルのスリムタイプにスイッチ。仕切りひとつ分スペースがあいたそうで、引き出しの中はすっきり整っています。
「ものがぎゅうぎゅうに収納されていると、探して取り出すのに手間がかかります。戻すのはもっと大変で、これが散らかる原因に。小さい調理グッズを選んで、パッと見てわかるほど収納場所にゆとりを持たせれば、出すのも戻すのもスムーズになりますよ」
もう使わないものを処分していくのはもちろんですが、収納スペースに合わせたもの選びをすることで毎日の家事がグンとラクになるはず。須藤さんのテクニック、ぜひ参考にしてみてください。