新型コロナウイルスの感染拡大で、多くの方が再び家にこもる生活にシフトすることになりました。
「出かけることが難しい時期だからこそ、おうちでできるヘアケアで気分を変えてみませんか?」と話すのは、女性の髪に詳しいヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと人気ヘアサロンMINXのディレクター・八木花子(八木ちゃん)さん。
「髪は人の印象、そしてその人自身の気持ちを左右する、重要な体の一部です。普段忙しくてケアができない、という方にこそこの機会におこもり美容のひとつとして、集中ヘアケアをおすすめしたいです」
そこで、ステイホーム期間中にこそやっておきたいヘアケア術を教えてもらいました。
すべての画像を見る(全8枚)やった分だけ効果が出る!気分も上がる、美人髪のつくり方
さとゆみ:2度目の緊急事態宣言が出て、なかなか外出もままならない時期ですよね。
八木ちゃん:みなさん大変な時期だと思いますが、こんなときは、ぜひ、家でのヘアケアを見直してみてもらえたらと思います。
さとゆみ:今回は、これまで紹介してきたヘアケアの中から厳選して、家ごもり時期にやってほしいヘアケアや、家での髪の扱いで注意してほしいことを、一気に紹介しますね。
まずは、毎日のシャンプーから。
●美髪ケア1:毎日のことだからこそ差がつく!トリートメントの正しいつけ方
八木ちゃん:とくに、ヘアケアとして意識してほしいのは、トリートメントのつけ方です。
八木ちゃん:シャンプー終わりのビショビショの髪に、いくらトリートメントをたっぷりつけても、髪に付着、浸透しません。ですから、
シャンプーが終わったら、水気を切ることを習慣づけてください。目安としては、髪を握っても水分が出てこないくらいです。タオルで軽く押さえてからトリートメントすると、効果も変わりますよ。
さとゆみ:もうひとつ習慣づけてほしいのは、トリートメントをちゃんと髪に行き渡らせることですね。
八木ちゃん:髪の毛は10万本以上あるといわれています。ただ手でトリートメントをつけただけでは、そのうち何割にも付着しません。できるだけ、
髪の毛にトリートメントが行き渡るように、目の粗いコームやブラシでトリートメントをなじませましょう。
●美髪ケア2:髪の乾かし方ひとつで、傷み方が変わる!
さとゆみ:もうひとつ。これも毎日のことなので、これを機に見直してほしいのは、ドライヤーのかけ方です。正しいかけ方は、
髪のキューティクルをめくらないように、上から下に向かって風を当てること。
さとゆみ:逆に、下から風を当てると、髪がバサバサに傷んでしまうので、絶対やめて!
八木ちゃん:あまり家から出ないようなら、髪も頭皮もそこまで汚れませんので、必ずしも毎日シャンプーをしなくてもいいと思います。
ただし、
一度シャンプーをしたら、濡れたままにせず、すぐに乾かすことが大事。髪は濡れているときがいちばんダメージを受けやすいので、アウトバストリートメントをしっかりつけて早めに乾かしてあげてくださいね。
コロナ禍で抜け毛が増加。薄毛予防のために気をつけたいこと
さとゆみ:皮膚科の先生に聞いたところ、
昨年は、抜け毛に悩む人がすごく多かったのだそう。
八木ちゃん:わかります。お客さまでも、突然髪が抜けたとか、切れ毛が増えたという話をよく聞きました。
さとゆみ:そこで少しでも抜け毛を減らすために、したいこと。それは、
髪を結ぶときに、テンションをかけすぎないこと。つまり、ひっつめにしないということです。●抜け毛予防1:髪はひっつめない
八木ちゃん:髪を結ぶときに、テンションをかけて引っ張りすぎると、頭皮に負担がかかるんですよね。それを毎日続けると、分け目部分から髪が薄くなったり、抜け毛や切れ毛の原因になりやすくなります。 さとゆみ:緩めに結んだり、クリップを使って緩くまとめたりして、あまり髪をひっぱらないように意識しましょう。●抜け毛予防2:毎日同じ分け目をやめる
さとゆみ:最後に、家ごもりの時期にこそやってほしいのが、分け目変え。髪には生えぐせがあるので、どうしてもここで分かれてしまうという位置があるのですが、人に会わない日などは、できるだけこの分け目を変えて過ごしてほしいんです。 八木ちゃん:毎日同じ分け目で分けていると、どうしてもその分け目部分に紫外線が集中しますし、分け目から髪が薄くなってしまう人も多いんです。 家ごもりの時期に、分け目を変える練習をしておいてもらうと、分け目を休ませることにもなりますよ。 さとゆみ:指で分け目をジグザクにとって、分け目をぼかすだけでも効果的。ぜひ、この期間に分け目をいたわってあげてください。髪が元気になれば気持ちも上がってきます。おうち時間をしっかり活用して、髪も心もリフレッシュしてみてくださいね。