新型コロナウイルスの感染拡大で、多くの方が再び家にこもる生活にシフトすることになりました。

「出かけることが難しい時期だからこそ、おうちでできるヘアケアで気分を変えてみませんか?」と話すのは、女性の髪に詳しいヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと人気ヘアサロンMINXのディレクター・八木花子(八木ちゃん)さん。

「髪は人の印象、そしてその人自身の気持ちを左右する、重要な体の一部です。普段忙しくてケアができない、という方にこそこの機会におこもり美容のひとつとして、集中ヘアケアをおすすめしたいです」

そこで、ステイホーム期間中にこそやっておきたいヘアケア術を教えてもらいました。

髪をタオルでふく様子と髪をドライヤーで乾かす様子
家ごもり時期にやっておきたい、ヘアケア術
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やった分だけ効果が出る!気分も上がる、美人髪のつくり方

さとゆみ:

2度目の緊急事態宣言が出て、なかなか外出もままならない時期ですよね。

八木ちゃん:

みなさん大変な時期だと思いますが、こんなときは、ぜひ、家でのヘアケアを見直してみてもらえたらと思います。

さとゆみ:

今回は、これまで紹介してきたヘアケアの中から厳選して、家ごもり時期にやってほしいヘアケアや、家での髪の扱いで注意してほしいことを、一気に紹介しますね。
まずは、毎日のシャンプーから。

●美髪ケア1:毎日のことだからこそ差がつく!トリートメントの正しいつけ方

八木ちゃん:

とくに、ヘアケアとして意識してほしいのは、トリートメントのつけ方です。

毛先をタオルでおさえる
【ポイント】トリートメントをつける前に、水気を押さえる
八木ちゃん:

シャンプー終わりのビショビショの髪に、いくらトリートメントをたっぷりつけても、髪に付着、浸透しません。ですから、

シャンプーが終わったら、水気を切ることを習慣づけて

ください。目安としては、髪を握っても水分が出てこないくらいです。タオルで軽く押さえてからトリートメントすると、効果も変わりますよ。

さとゆみ:

もうひとつ習慣づけてほしいのは、トリートメントをちゃんと髪に行き渡らせることですね。

毛先をコームでとかす
【ポイント】トリートメントを中間から毛先につけたら、目の粗いコームで髪をとかして、髪1本1本にいきわたらせる
八木ちゃん:

髪の毛は10万本以上あるといわれています。ただ手でトリートメントをつけただけでは、そのうち何割にも付着しません。できるだけ、

髪の毛にトリートメントが行き渡るように、目の粗いコームやブラシでトリートメントをなじませましょう

髪が激変する、正しいシャンプー&トリートメント術、詳しくはコチラ↓ 抜け毛、老け髪予防は毎日のシャンプーから。美髪をつくる4か条

●美髪ケア2:髪の乾かし方ひとつで、傷み方が変わる!

さとゆみ:

もうひとつ。これも毎日のことなので、これを機に見直してほしいのは、ドライヤーのかけ方です。正しいかけ方は、

髪のキューティクルをめくらないように、上から下に向かって風を当てる

こと。

上から風を当てる
【ポイント】キューティクルのうろこを閉じるようなイメージで、上から風を当てる
さとゆみ:

逆に、下から風を当てると、髪がバサバサに傷んでしまうので、絶対やめて!

下から風を当てる
【これはNG!】下から風を当てると、キューティクルがめくれて、髪がぱさついてしまう
八木ちゃん:

あまり家から出ないようなら、髪も頭皮もそこまで汚れませんので、必ずしも毎日シャンプーをしなくてもいいと思います。

ただし、

一度シャンプーをしたら、濡れたままにせず、すぐに乾かすことが大事

。髪は濡れているときがいちばんダメージを受けやすいので、アウトバストリートメントをしっかりつけて早めに乾かしてあげてくださいね。

正しいドライヤーのかけ方、詳しくはコチラ↓ ドライヤーで髪がパサパサに…。「風を下からあてる」はダメ!

コロナ禍で抜け毛が増加。薄毛予防のために気をつけたいこと

さとゆみ:

皮膚科の先生に聞いたところ、

昨年は、抜け毛に悩む人がすごく多かった

のだそう。

八木ちゃん:

わかります。お客さまでも、突然髪が抜けたとか、切れ毛が増えたという話をよく聞きました。

さとゆみ:

そこで少しでも抜け毛を減らすために、したいこと。それは、

髪を結ぶときに、テンションをかけすぎないこと。つまり、ひっつめにしないということです。

●抜け毛予防1:髪はひっつめない

ひっつめ
【これはNG!】髪を引っぱって結ぶと、頭皮にも負担がかかって抜け毛の原因に
八木ちゃん:髪を結ぶときに、テンションをかけて引っ張りすぎると、頭皮に負担がかかるんですよね。それを毎日続けると、分け目部分から髪が薄くなったり、抜け毛や切れ毛の原因になりやすくなります。 さとゆみ:緩めに結んだり、クリップを使って緩くまとめたりして、あまり髪をひっぱらないように意識しましょう。
ひっつめにならず、老けて見えないひとつ結び(お出かけ用)はコチラ↓ 「オバサンひっつめ」にならない、髪の結び方。5歳若く見えるコツ

●抜け毛予防2:毎日同じ分け目をやめる

さとゆみ:最後に、家ごもりの時期にこそやってほしいのが、分け目変え。髪には生えぐせがあるので、どうしてもここで分かれてしまうという位置があるのですが、人に会わない日などは、できるだけこの分け目を変えて過ごしてほしいんです。
分け目をかえた3パターン
【ポイント】家ごもりの時期に、分け目を変えてスタイリングする練習をしてみて
八木ちゃん:毎日同じ分け目で分けていると、どうしてもその分け目部分に紫外線が集中しますし、分け目から髪が薄くなってしまう人も多いんです。 家ごもりの時期に、分け目を変える練習をしておいてもらうと、分け目を休ませることにもなりますよ。
分け目をかわかす様子
【ポイント】元の分け目をぼかすように乾かすとより根元のくせが取りやすくなる
さとゆみ:指で分け目をジグザクにとって、分け目をぼかすだけでも効果的。ぜひ、この期間に分け目をいたわってあげてください。
髪が元気になれば気持ちも上がってきます。おうち時間をしっかり活用して、髪も心もリフレッシュしてみてくださいね。