冬になると出てくる髪トラブルのひとつといえば、静電気。マフラーをとる瞬間などに、パチパチっと髪が逆立って、手で押さえてもまた広がり直すのも一苦労…。

そこで、女性の髪問題に詳しいヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター・八木花子(八木ちゃん)さんに、髪を静電気から守る手軽な方法を教えてもらいました。

ビフォーアフター
日常のケアで、静電気から髪を守る方法を伝授!
すべての画像を見る(全8枚)

帽子にマフラー…乾燥する冬は髪の静電気が気になる!「しっかり保湿」が重要

さとゆみ:

この時季の外出は、静電気がすごいですよね。私、静電気もちなので、小学生が下敷きで遊んだときか? ってくらい、髪がふぁさ~って逆毛立ちます。

八木ちゃん:

わかります。冬はお客様でも静電気に悩まされる方多いですよ。とくに、マフラーやストール、ニット帽などをかぶられる方は大変ですよね。

マフラーをつけた女性髪がバラバラ
マフラーをつけたり外したりするたびに、静電気で髪がバサバサに
さとゆみ:

これって、なんとかなるものですか?

八木ちゃん:

完全にシャットアウトするのは難しいのですが、いくつか気をつけるだけで、だいぶ静電気が立ちにくくなります。

さとゆみ:

ぜひ教えてください!

●髪を乾燥させないことがポイント

八木ちゃん:まずは、髪を乾燥させないよう、保湿をたっぷりすること

が大事です。

さとゆみ:

乾燥している髪のほうが、静電気が起きやすいんですね。

八木ちゃん:はい、そうなんです。お風呂でのトリートメントだけでなく、髪を乾かすときに、洗い流さないタイプのアウトバストリートメントでも保湿する

のがおすすめです。

毛先を両手でつつむ
アウトバストリートメントは、タオルドライしたあとになじませる
八木ちゃん:

しっかりタオルドライしたあと、髪が半乾きになったところで、アウトバストリートメントをたっぷり手にとってなじませます。根元だけ外して、全体的に。

さとゆみ:

ミルクとオイル、どっちを選べばいいんですか?

八木ちゃん:

髪の長さや髪質などによっても、商品のタイプによっても違うので、担当の美容師さんに相談したり、テスターなどで試してみるのがよいと思います。

●ドライヤーは上から下に向かって当てる

八木ちゃん:さらに、乾かすときは、上から下に向かってドライヤーの風を当てるのもコツ

です。

上からドライヤー
下からではなく、上からドライヤーの風を当てて
さとゆみ:

下から風を当てると、キューティクルをめくってしまうことになるんですよね。

八木ちゃん:

そうなんです。そうすると、よけいに静電気が起きやすくなりますから、キューティクルを閉じるイメージで、上から風を当てましょう。

●お出かけ前にもう一度油分をたす

八木ちゃん:外に出かけるときにも、スタイリング用保湿剤を使って髪に油分をたして

あげます。髪が短い人は、ヘアバームや保湿系のワックスのようなものがいいでしょう。髪の長い人は、バームをつけるとべたつきやすいので、オイルなどがいいと思います。

スタイリング用保湿剤を手のひらに
仕上げにヘアバームやヘアオイルなどのスタイリング用保湿剤で油分をプラス
八木ちゃん:

冬の間は、分量を普段よりも気持ち多めにとると、しっとりとまとまりやすくなります。

中間~毛先になじませる
髪がしっとりとするように、中間~毛先になじませる
八木ちゃん:

保湿剤を手のひらで伸ばしたら、髪の中間から毛先にしっかりとなじませます。

マフラーをつけた女性
しっかり保湿すると、静電気がだいぶ防げる
さとゆみ:

髪をしっとりと落ち着かせておくということですね。確かに、まとまりのある仕上がりになりました。

スタイリング用ヘアバーム&ヘアオイル

・八木さんおすすめのスタイリング用ヘアバーム&ヘアオイル

(左)スタイリングだけでなく全身にも使えるマルチバーム。オーバイエッフェリッチスタイルバーム 40g/マッシュビューティーラボ ¥2860(税込)、(右)天然由来の原料のみでできたオイル。髪以外にボディやハンドにも塗れる。エヌドット ポリッシュオイル/ナプラ ¥3740(税込)

八木ちゃん:お風呂上がりに、アウトバストリートメント→上から乾かす。お出かけ前に、さらにスタイリング剤で保湿する

ことで、静電気がだいぶ起こりにくくなるはずです。ぜひ、試してみてくださいね。