家族構成が変わると、暮らしも大きく変わります。家族が増える場合はもちろんですが、減る場合も、これまでの暮らしを見直すべきタイミング。

子どもの就職や結婚などで、一緒に暮らす家族が減る50代以上の方に向けて、不要なものを減らし、より暮らしやすい仕組みをつくるコツを、家事ラクアドバイザーの小竹三世さんに教わりました。

ごちゃついた部屋
見直したいもののもち方(写真はイメージです)
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50代以降で暮らしが大きく変わるときに。見直したいもののもち方

これまでの人生で暮らしが変わるきっかけといえば、「出産」で家族が増える、「進級」で生活サイクルに変化が生まれる…といったことが多かったと思います。
新生活に伴ってものが増えるのが、特徴です。

反対に50代以降では、子どもの進学・就職・結婚などで家族の人数が少なくなることにより、ものを減らすことが多くなるのが特徴です。

●家族構成が変わったときに見直すといいもの

家族構成が変わってもこれまでと同じ暮らしをしていると、ものがあふれやすくなり、管理に右往左往することが多くなります。
変化に合わせて暮らしやすくするために、次に紹介するような「ものの見直し」から始めていきましょう。

●学校用の衣類

参観日、お受験など、学校行事用に「制服」のようにもっていた服はありませんか?
子どもが巣立ってみると、まったく使わなくなるということも少なくありません。

筆者の友人は子どもの就職をきっかけに、お受験用スーツなどを整理。
学校の雰囲気に合わせてそろえたスーツが多かったため、それらを手放すことで、クローゼットの3分の1ほどのスペースがすっきりしたそう。スーツはかさばるので、場所をとる原因にもなっていたようです。

衣類など
※写真はイメージです

あいたスペースは、お気に入りのテイストのブランドでそろえた普段着に入れ替え。すっきりしたばかりでなく、好きなテイストでそろったクローゼットは、あけるのが楽しみな場所のひとつになったそうです。

●趣味・習い事グッズ

お子さんの習い事で使っていたもの、ママ友と一緒に始めた趣味のものなど、使わなくなってそのままになっているグッズはありませんか?
こういったアイテムは玄関や部屋の片隅で、意外に場所をとっていることが多いです。

筆者が片づけサポートをさせていただいたお客様は、退職をきっかけに今後続けたい習い事を見直しされました。
多趣味でハンドメイドから運動系までいろいろと通っていたそうですが、健康を維持できるヨガとピラティスのみを続けることにし、そのほかの習い事で使っていたものを整理することに。

そのなかで、同僚に誘われて始めた華道用品を手放すことにしたら、思っていた以上に花器がスペースをとっていたことに気づかれたそうです。
「もっているときはそこにあるのが当たり前で、場所をとっているという意識はなかったけど、手放してみると、収納が少ないのではなくて、場所をとるものを放置していただけなのかもしれません」とおっしゃっていました。
華道を続ける方に譲ったことで、スペースに余裕が生まれ、暮らしやすくなったそうです。

●食品や日用品のストック

うっかりしがちなものが食品や日用品のストック。これまでの感覚で、同じ数を購入・ストックしていたら、消費が追いつかずあふれてしまい、部屋のスペースを侵食してしまいます。

まずはセールで買いだめをスットプしましょう。そして、1か月にどのくらい消費するか把握します。
1か月にどれだけ消費するかがわかれば、必要な購入量やストック量の目安がわかるので、無駄に買いだめすることがなくなり、管理しやすくなります。
まずはパントリーなどに入りきらなくなっているアイテムから見直してみましょう。

筆者がシングル暮らしに戻ったとき、最初に見直したのが日用品のストック量でした。
家族がいるのと、一人では消費量は雲泥の差。

ストック量を見直し、どれくらい常備するか決めておくと、セールなどで慌てて買うこともなくなります。
コロナ禍でトイレットペーパーが品薄になったことがありましたが、そのときも「現在のストック量で、夏までは大丈夫」という予想を立てていたので、慌てて買うことも、買いすぎることもなかったです。
防災用品として備蓄する場合も、まずは日ごろの消費量を知っておくことが大事です。

まず「捨てる」前に始めてほしいこと

ものの見直し、整理というと、まずは「捨てなくちゃ」と思う方が多いですが、この「いきなり捨てること」はリバウンドの原因になるNG行動です。

●捨てるより先に頭の中の整理を

書類と筆入れ

最初に頭の中を整理することからから始めましょう。

・これからの暮らし方
・これからの暮らしで愛用したいもの
・これからの暮らしで大事にしたいことや優先したいこと
・これからの暮らしでなにをどれくらいもちたいか

これらのことをメモなどに書き出してみてください。そして現在の暮らしと比較します。

その結果、自分の理想の暮らしに近づくために、残したいものが見えてきます。
残したいものが決まれば、必然的に処分するものや手放すものもわかります。

●思いつきでものを捨ててはいけない

頭の中を整理することもなく、思いつきでバンバン捨ててしまうと、あとで捨てたことを後悔したり、減らした反動でまた必要以上にものをもってしまうリバウンドの原因になってしまいます。
必ず、頭の中の整理から始めていきましょう。

片づけは1度で終わりではありません。
暮らしが変わるたびに、「頭の中の整理とものの整理」を行い、そのときそのときの暮らしに合わせた仕組みをつくっていくことが大事です。