間もなく12月。大掃除の準備を始める時季ですね。どうせ掃除をするなら、ラクに汚れを落としたいもの。
お掃除大好き主婦ブロガーのよしママさんが、大掃除のアイテムとしておすすめしてくれたのは酸性洗剤。酸性洗剤を使った家じゅうピカピカになるお掃除の方法について教えてくれました。
大掃除の救世主!酸性洗剤を一本追加すれば、家じゅうがピカピカに
身の回りにある汚れの8割は酸性汚れなので、掃除に使う洗剤には、中性やアルカリ性(酸性汚れを中和して落とす)のものが店頭にはたくさん並んでいます。
でも2割の水アカ、尿はねなどはアルカリ性や中性洗剤では落としにくいものが多いので、酸性洗剤を追加すれば、今まで落ちなかった汚れや匂いがなくなり、すっきりきれいになります。ぜひ、大掃除を機にしつこい汚れがある場所で追加してみてはいかがでしょうか?
●トイレの黄ばみや尿石汚れもしっかり落とせる
今までの中性洗剤で落ちなかったトイレの汚れは、酸性洗剤によって落ちやすくなります。
この「サンポール」は強い酸性洗剤で有名です。主成分は塩酸で、黄ばみや尿石に強い洗剤になります。ふち裏に溜まりやすい黄ばみに、サンポールをかけて2~3分おいてから磨き、すすげばOK。
●お風呂場の石鹸カス、水アカは「クエン酸」でツルツルに
セスキや重曹など、アルカリ性洗剤をお風呂洗いに使っている方も多いのでは? 皮脂汚れは落とせても、石鹸カスや水アカにはなかなか効きません。
そこで酸性のクエン酸水(水200mlにクエン酸小さじ1を溶かしたもの)や、水垢専用の酸性洗剤を使えば、ザラザラでなかなか落ちなかった水アカがツルツルになります。
コツは、クエン酸水をスプレーボトルに入れてふきかけて、しばらく置いてからすすぐこと。一度では落ちないことがあるので何度か繰り返すと落ちやすくなります。クエン酸水は、吸い込むと呼吸が苦しくなることがあるので、しっかり換気をしてからスプレーしてください。
●シンクや洗面所の水回りは、酸性洗剤と弱酸性の食器洗剤でつねにきれいに
シンクや洗面ボウルなど水道がある場所には、水アカはつきやすいです。今まで使っていた中性や弱アルカリ性の洗剤を使ってもなかなかきれいにならない場所には、酸性洗剤がおすすめ。
お風呂で使用したクエン酸水をスプレーし、しばらくおいてからしっかりすすぐこと。白くくすんでいたり、輪ジミになっている水垢が、きれいに落ちてツルツルになります。
つねに汚れてしまうシンクは、普段使いの食器用洗剤を弱酸性にすることで、汚れがたまりにくくなります。
●普段洗えない自動製氷機の水アカも専用の酸性洗剤で汚れがすっきり
自動製氷機の中ももちろん汚れがたまるもの。タンク内やパイプ、製氷皿に水アカがついています。とくに内部は取り外して掃除できないものがあるので、大掃除を機に専用の酸性洗剤を使って水アカを落としましょう。
ただ、氷は口に入れるものなので、掃除中であることがわかるために、氷が着色するタイプの洗剤がおすすめです。
ちなみに私は、色のついた氷を溶かして、酸性洗剤としてお風呂の水アカ落としに使いまわしています(お風呂に着色する可能性があるので自己責任で行っています)。
●除湿器や加湿器の給水タンクのぬめりにはつけおきやスプレーで
除湿機や加湿器の給水タンクの中はぬめりやにおいが気になります。定期的にお掃除しないと水アカやぬるつきによるカビが発生します。ここでは、クエン酸水のつけおきや、スプレータイプの酸性洗剤でのお掃除が効果的です。
タンク内のパーツによっては酸性洗剤は使えない場合があるので、メーカーの説明書で確認してください。使えない場合は、周りをスプレーしてふき取るようにします。
●【最後に】酸性洗剤の使い方のコツ
酸性の洗剤の使い方のコツは、しばらくおくことです。アルカリ性の汚れは固まってしまっていることが多いので、洗剤の説明書に沿ってつけおき時間を調整します。
さらにガンコな汚れがある場合は、クエン酸水などの酸性洗剤をペーパーにしみ込ませて、汚れに長時間湿布するようにするとよいでしょう。そして最後は洗剤を必ず水で流すこと。すすぎ残しがあると材質を痛める原因になります。金属は錆びさせてしまうので注意してください。
また塩素系の漂白剤と併用しないようにしてください。
店頭にはたくさんの商品が並んでいますが、使える場所などを確認しながら選んでみてください。
ガンコな汚れはしっかり落として、すっきりした気持ちでおうち時間を過ごしたいですね。