新年を機に、投資を始めてみようと考えている方も少なくないのでは?
少額から始められて手数料の安い商品、つみたてNISAやiDeCoなどのおトクな制度の登場でグンと身近になった投資信託。「興味はあるけど不安で…」という人に、ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんが優しく解説してくれました!

スマホをもっている女性
つみたてNISAやiDeCoを解説
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つみたてNISAやiDeCoを解説。働き方や投資の目的でどちらが向いているか見きわめて

つみたてNISAもiDeCoも投資信託の積立に使えるおトクな制度です。

「かけ金が全額所得控除されるiDeCoは、働いて所得税を納めている人向き。原則60歳まで引き出せないので老後資金に。自由に引き出せるつみたてNISAは、教育資金など中長期資金に備えたい人向きです」

表

上の表のA~Fについて、詳しく解説していきます。

●専業主婦の人、好きなタイミングで引き出したい人はつみたてNISAがおすすめ

A:NISAと違い個別株は取引できない

つみたてNISAで扱えるのは金融庁が認めた投資信託。個別株など、それ以外の取引には使えません。

B:非課税期間はNISAよりも長い

NISAの非課税期間5年に対して、つみたてNISAは20年。投資可能額は年間40万円なので、20年間で、最大800万円運用できます。

C:好きなタイミングで出金できる

いつでも売却可能。非課税枠の再利用はできず、売却後、その金額分、非課税で運用できる枠が増えるわけではありません。

●働いている人、老後資金にしたい人はiDeCo(個人型確定拠出年金)

D:年8万2800円の節税効果になることも

課税所得330万円超え~695万円以下の人が、上限まで積み立てると、年8万2800円の節税に!

E:最低でも月5000円は積み立て続ける必要がある

iDeCoの最低積立額は月5000円。年1回積立額を変更できますが、最低5000円は続けなければなりません。

F:原則60歳までは引き出せない

老後資金目的の制度なので、一度始めると60歳まで引き出せません。家計に負担にならない額で始めて。

ESSE読者も実践中!みんなのリアル資産運用

ESSE読者にも、iDeCoやつみたてNISAでコツコツ積み立てて資産を増やしている人が続々。投資額や投資先、投資を始めて感じたことなどを教えてもらいました。

●<つみたてNISA>楽天ポイントも投資に活用

ガイド本を参考に、つみたてNISAをスタート。金額は家計の負担にならない5000円。基本ほったらかしですが、運用益は半年で約1700円に!
Sさん(フルタイム・43歳)

・運用期間 6か月 ・運用口座 つみたてNISA ・毎月の積立額 5000円

●<つみたてNISAとiDeCo>銀行預金だけよりも安心感がアップ

iDeCoは退職先の企業型確定拠出年金(DC)から移換。投資を始めて、「貯金に利息がつかない」と悩まなくなりました。節約生活ですが備えがある安心感から必要なものは躊躇なく買えるように。
Iさん(専業主婦・39歳)

・運用期間 1年 ・運用口座 つみたてNISA・iDeCo ・毎月の積立額 5万6000円 (つみたてNISA:3万3000円 iDeCo:2万3000円)

●<つみたてNISA>お金の使い方に幅ができた

投資を始めて社会や経済に目が向くように。コロナ禍で計画していた旅行に行けなくても、利用者が減った都内の外国人観光客向けホテルに安く泊まって楽しむなど、状況に合わせお金の使い方の幅が広がりました。
Fさん(フルタイム・31歳)

・運用期間 1年 ・運用口座 つみたてNISA ・毎月の積立額 3万円

※投資は元本割れのリスクがあります。また本特集で紹介しているシミュレーションは一定条件下での理論値であり、実際とは異なる場合があります。
リスクを把握したうえで、自己責任のもと投資してください。掲載している情報はすべて取材時点のものです。