「今年こそ投資にチャレンジしてみたい。ただ、興味はあるけど不安で…」という人におすすめなのが、投資信託。少額から始められて手数料の安い商品、つみたてNISAやiDeCoなどのおトクな制度の登場でグンと身近になっています。
ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんが、初心者が抱きがちな疑問について、優しく解説してくれました。
つみたてNISAやiDeCoを始めたい人へ。知りたい!投資の疑問Q&A
Q:貯金と投資、どっちを優先すべき?
A:月収×7.5か月分の貯金ができるまではごく少額の投資から始めて。
「減収や病気など目の前のピンチに役立つのが貯金、将来を豊かにするのが投資です。いずれも大事なので、どちらかを選ぶのではなく、貯金しながら、できる範囲で投資するのが正解」
まずは、いざというとき用に月収の7.5か月分の貯金を貯めつつ、月々3000円程度から投資を始めて。
Q:世界恐慌が起きたら資産はゼロに?
A:市場の暴落はあるが一時的。成長が完全に止まるのは考えにくい
これまで市場は一時的に暴落しても3~10年で回復し上昇を続けてきました。
「コロナ禍でも大幅に落ち込み、回復しました。最大のリスクは世界経済の成長が完全に止まることですが、現実には考えにくい。一時的に資産が減ってもあわてて売却せず、続けることでリスクが軽減できます」
Q:気をつけた方がいい商品は?
A:金融機関のおすすめは避けましょう
銀行などの金融機関で、投資信託をすすめられたことのある人は多いはず。
「でも、一般に、すすめられる商品は手数料が割高。金融機関は手数料が大きいほどもうかるからです。派手に広告しているものなどは避けた方が無難」
Q:年を取ってから始めても意味はない?
A:年金生活でも始められる!インターネットが苦手でもOKな銀行も
50~60代で投資を始めるのは遅いと諦めるのは早計!
「iDeCoは年齢制限がありますが、つみたてNISAなら何歳まででもOK。50代、60代で始める人もいます。手数料が安く、店頭で取引できる銀行もあるので、ネットが苦手な人にはおすすめです」
※投資は元本割れのリスクがあります。また本特集で紹介しているシミュレーションは一定条件下での理論値であり、実際とは異なる場合があります。
リスクを把握したうえで、自己責任のもと投資してください。掲載している情報はすべて取材時点のものです。