旅行ジャーナリスト小野アムスデン道子さんが世界中・日本中を巡って出合った「名店の味」をレポート。家でも簡単に再現できるレシピをご紹介します。
今回は、日本でも人気急上昇中のクラフトビールにぴったりのレシピ。冬でもがんがんビールを飲むアメリカ流ピリ辛のチキンウィングをつくってみました。
ビールにぴったり。手羽先または手羽元でつくるチキンウィングのレシピ
私の家族が住むアメリカ北西部の都市、オレゴン州ポートランドは、市内になんと70以上もの「ブリュワリー」(ビール醸造所)のあるクラフトビールの聖地。ビールの主原料のホップが育ちやすい冷涼な気候、きれいな水と、ビールづくりの条件がそろっています。
スーパーマーケットにもたくさんの種類のクラフトビールが売っています。また、ブリュワリーにはパブ(レストラン)を併設しているところが多く、ビールにぴったりの料理が並びます。
そんなポートランドから内陸へ車で約3時間、冬には多くのスキー客が集まるバチェラー山の拠点リゾート地である「ベンド」にある有名ブリュワリーが、1988年創業の「デシューツ」。
初めてオレゴンに来て、ここで飲んだIPA(インディアン ペール エール)のおいしさに感激したのを覚えています。ポートランドにも支店があります。
このデシューツのブリュワリーパブ「Bend Public House」のピリ辛のチキンウィング(手羽先&手羽元)は、抜群にビールに合います。チキンを天板にのせてオーブンで焼き上げ、ホットソースをからめるだけでとても簡単。
ベーシックなホットソースを使ったチキンウィングと、ブルーチーズディップのスティック野菜添えをつくってみました。
●チキンウィング
【材料(2人前)】
・手羽先または手羽元 10本
・バター 40g
・ホットソース(ハラペーニョソースやタバスコソースなど)200ml
・ブラウンシュガー 小さじ1
・ワインビネガー 大さじ1
・レモン汁 大さじ1
【つくり方】
(1) 鶏肉は、水気をふき取って軽く塩・コショウして天板に並べ、180℃で片面20~30分ずつ、両面がこんがりして中まで火がとおるまで焼く。
(2) バターとブラウンシュガーを混ぜて、電子レンジに30秒ほどかけて溶かしたものに、ホットソース、ワインビネガー、レモン汁を入れてよく混ぜる。
(3) 焼き上がった(1)に(2)のソースをよくからませてでき上がり。
※実際の店舗ではソースにバターとフランクス レッド ホットFranks Red Hotを使用していますが、ここでは日本でつくりやすい材料に置きかえています。辛さはソースの量で好みに合わせて調整を。
●ブルーチーズディップ
【材料(2人前)】
・ブルーチーズ 50g
・サワークリーム 100ml
・マヨネーズ 大さじ2
・レモン汁 大さじ1
・セロリやニンジンなどお好きな野菜 適量
【つくり方】
(1) ブルーチーズをフォークなどでつぶして、材料全体と混ぜる。ブルーチーズはある程度塊が残っていてもおいしいので、つぶし具合は好みで。
(2) セロリやニンジンをスティック状に切ったものを添える