食欲の秋、新米の季節。白いご飯はもちろんのこと、秋の味覚とかけ合わせた味つきご飯はまた格別です。
「おかずいらずだから、忙しいときこそラクでおいしい」と話すのは、「ごはん同盟」のしらいのりこさん。おいしいレシピを教わりました。
食べごたえ十分で手間いらず。炊き込みご飯と汁は、忙しい日にこそおすすめ
炊き込みご飯は、食べごたえ抜群なのに手間いらずなのがいいところ。素材と調味料をお米と一緒に炊飯器に入れれば、あとはスイッチを押すだけ。
一方混ぜご飯は、白いご飯のおいしさと味つきご飯のおいしさを、好みのバランスで楽しめるの魅力です。
具だくさんの汁物と合わせれば、簡単&豪華、そして栄養バランスもばっちりの献立の完成。
●おかずいらずで忙しいときもラク
すべての画像を見る(全9枚)おかずを1~2品つくる手間より、具材をご飯と炊き込んだり混ぜたりする方が断然ラク。
「しかも見た目も華やか。あとは具だくさんの汁さえつくれば、家族が大喜びする晩ごはんに!」
●具だくさんだから栄養バランス◎
炊き込み&混ぜご飯も汁物も、とにかく具だくさんに! これだけで、品数こそ少なくても栄養はバッチリ。
「人数分のおかずにするにはたりない…そんな半端に残った食材も大活躍」
●具材を大きめに切れば食べごたえも簡単
ご飯も汁物も、具はしっかりと大きめに切って。自然とよくかむことになるから、満足感が生まれます。
「ごろりと大きな具材は、それぞれの味わいも引き立つので、おいしさも倍増」
●基本調味料+身近な食材でバリエーション豊か
ご飯も汁物も、具材それぞれから出るうま味を上手に利用するから、調味料は基本的なものだけ。
「特別な食材も必要ありません。恵みの秋ならではの、ぜいたくな味わいを楽しんで」
●ご飯と汁で味の変化をつけるから食べ飽きない
しょうゆベースのご飯にはみそ味の汁物、塩ベースのあっさりご飯にはクリーミーなシチュー感覚の一杯を。
「味つけを変えた組み合わせにすれば、ご飯と汁だけでも、食べ飽きません」
●ほぼ15分で完成!
忙しいからこそ、ご飯1+汁物1の簡単献立ですませたい! というわけで、実際の調理時間はほぼ15分以内。
「火のとおりにくい素材も炊飯器におまかせすれば、面倒なしに味わえます」
秋におすすめの基本の2品レシピ
炊き込みの王者といえば鶏五目。
秋らしいシメジのみそ汁に、とろりと卵を丸ごと落として。
●鶏五目炊き込みご飯
鶏肉、根菜、キノコ。だしの出る素材をふんだんに。
【材料(4人分)】
・米 2合
・鶏モモ肉 1/2枚(160g)
・A[酒、塩各少し]
・マイタケ 1/2パック
・ゴボウ 40g
・ニンジン 1/3本(40g)
・油揚げ 1枚
・ギンナン水煮缶 小1缶(正味55g)
・B[しょうゆ、酒各大さじ2]
・昆布(3cm長さ) 1枚
・ミツバ(好みで) 適量
【つくり方】
(1) 米は洗ってザルに上げ、炊飯器の内釜に入れる。
(2) 鶏肉はひと口大に切り、Aをまぶす。ゴボウはタワシでよく洗い、ささがきにして10分水にさらし、水気をきる。マイタケはほぐす。ニンジンは千切りにする。油揚げは短辺を半分に切ってから5mm幅に切る。
(3) (1)にBを加えて2合の目盛りまで水加減し、ひと混ぜする。昆布をのせ、(2)と缶汁をきったギンナンをのせて炊き込みモードで炊く。炊き上がったら全体をさっくりと混ぜて器に盛り、ミツバをのせる。
[1人分422kcal]
【ポイント】
米と混ぜてしまうと炊きムラが出るので具材はのせるだけ。昆布や鶏などだしが出るものを下に。
●シメジとニラ、落とし卵のみそ汁
ニラ風味がアクセント。卵の火入れはお好みでどうぞ。
【材料(4人分)】
・シメジ 1/2パック
・ニラ 1/2束
・卵 4個
・だし汁 4カップ
・みそ 大さじ4
【つくり方】
(1) シメジは石づきを落とし、長さを3等分に切る。ニラは3cm長さに切る。
(2) 卵を小さめの容器に1個ずつ割り入れる。
(3) 鍋にだし汁を入れて強火にかけ、煮立ったら中火にし、(2)の卵を静かに落とし入れる。卵が好みのかたさになるまで火をとおし、(1)を加えてみそを溶き入れ、煮立つ直前で火を止める。
[1人分121kcal]
【ポイント】
卵は1個ずつ器に割り入れてから汁に加える。このひと手間できれいに仕上がる。