レジ袋が有料になり、エコバッグを使うことが推奨されていますが、それにより各家庭で買い物の仕方やゴミの出し方に変化が起きています。
自分が出すゴミの多さに気づいたというのはライフオーガナイザーの尾花美奈子さん。お菓子の袋やチラシなどをゴミ袋に利用するテクを紹介してくれました。
レジ袋有料化はゴミの出し方への反省と見直しのきっかけに
レジ袋有料化で、今まで無料でもらっていたレジ袋のありがたみを知った人も多いのではないでしょうか。
ニュースでは、お店のサッカー台に置かれている、肉や魚のパックなどを入れる無料のポリ袋を大量に持ち帰る問題が起きたり、市販のレジ袋の在庫ぎれや購入点数の制限など、手に入りづらくなったところもあると聞きます。
また「ゴミ出しのために市販品のポリ袋を買ったら、結局レジ袋の削減になっていないのでは」という声もあるようです。
私はレジ袋有料化以前からエコバッグを使い、無料のレジ袋はもらわずに100円ショップのポリ袋を買うことにしていました。自分で買うようになって生じた変化は、できるだけ使う枚数を減らしたいという節約の気持ちと、自分が出すゴミの多さへの気づきでした。
それからは、家にあるもので代用できるならそうして、ポリ袋を使う枚数が少なくなるように心がけています。枚数が減れば出費を抑えることができるし、市販品を買うことに対する疑問も減るのではないのでしょうか。
●ポリ袋削減のために(1)捨てる袋は最後にもうひと働き
ポリ袋の使用枚数を減らすのに役に立つのが、お菓子の袋や冷凍食品の袋などです。
本来はプラマークがついていてリサイクル回収に出すものですが、内側に油汚れやにおいがついて落ちない場合は可燃ゴミ(燃えるゴミ、燃やせるゴミ、一般ゴミ)として捨てることになります。
でもその前にもうひと働き。キッチンで生ゴミを捨てるのに使います。
袋の口を大きく開いてゴミ箱などの容器に立てれば、調理中に出るゴミを思ったよりたくさんキャッチできます。
同じ捨てるにしても、もうひと働きしてもらうことで市販のポリ袋を1枚使わずにすみます。
●ポリ袋削減のために(2)新聞紙やチラシは働き者だった!
新聞紙やツルツルしたチラシも使います。ゴミ箱の底に敷いて、ゴミがいっぱいになったら丸めて大きなゴミ袋へ。
新聞紙は生ゴミの水分を吸収し、チラシはにおいの漏れを軽減してくれます。
●レジ袋削減のために(1)ゴミ箱の中はチラシでゴミキャッチ
地域によってはレジ袋をゴミ袋として使えるところもあるかと思います。
私の住む地域もそうなので、以前はゴミ箱の内側にレジ袋をセットしていっぱいになったら引き抜き、そのまま口を縛って捨てていました。ゴミ出しが簡単だし、内側が汚れないのでお手入れの手間が激減して助かります。
でも今は、大きなゴミ袋へ直接、ゴミ箱を傾けながら捨てています。ゴミ箱の内側はチラシを敷いて汚れ防止をしています。捨てきれない小さなゴミが底に溜まりだしたらチラシを丸めて捨て、新しいチラシを敷きます。
ちょっとした水分も吸ってくれるのでゴミ箱が汚れず、ポリ袋の節約になるのでぜひ試していただきたいテクです。
●レジ袋削減のために(2)ゴミをコンパクトにする
ゴミそのもののボリュームを減らすことも有効です。
たとえば、かさばる卵パックやお菓子の袋に入っていたプラスティック製のトレー。ハサミで小さく切るととってもコンパクトになり、ゴミ袋の中でも小さく収まります(ただし切り口に触れないように気をつけて下さい)。
大きなパックがゴミ袋を傷つけて穴があくなんて事故も防げます。
●昭和のよいところを取り入れよう
ゴミ捨てに新聞紙やチラシを使うのは、私が子どもの頃は家庭で当たり前のように見られた光景です。八百屋さんでも魚屋さんでも見られていました。当時は今よりプラスチック製品が少なく、それ以外のものを使う暮らしでした。
時代は昭和から平成、令和になりましたが、昭和のよいところは見習って取り入れていきたいですね。