日本が発祥の即席麺は、今や世界じゅうで人気。アメリカでも、このコロナ禍で人気がさらに高まっているようです。
アメリカ・シアトルに住むライターのNorikoさんに、現地で人気という食べ方をレポートしてもらいました。
アメリカで人気のインスタントラーメンアレンジは、ベーコンエッグをのせること!
新型コロナウイルス感染防止のため、公立校が閉鎖となり、自宅での100%遠隔学習がこの秋学期も続いています。
子どもたちの給食や週末のスナックを配る支援があるのですが、サンドイッチやクラッカー、スープの缶詰などアメリカンなラインアップに紛れて、日本人にはおなじみのカップ麺や袋麺が。
●即席麺はアメリカでも子どもや学生の定番スナック
アメリカ人の夫の話によると、即席麺はアメリカでも大人気で、夫自身もお金のない学生時代には激安の袋麺にかなりお世話になったとのこと。さらにこのコロナ禍で買い物の回数が減り、ストック食材のひとつとして即席袋麺の人気が高まっているようです。
そして今、アレンジ方法としてさまざまなレシピがシェアされています。日本では「卵を割り入れて」とか「炒めた野菜をたっぷりと」などのアレンジが一般的ですが、アメリカンアレンジは、日本人として躊躇してしまうような斬新なものも。
そんななか、よく見かける定番レシピが「ベーコン」をトッピングとして加えるというもの。とくに、アメリカンな朝食の王道、目玉焼きと組み合わせた「ベーコンエッグ」をそのまま即席麺に載せるのがアメリカ流のようです。
確かにこれなら簡単、時短のうえ、アメリカ人ならだれでも食べやすく、常備食材を使ってつくれますよね。
●わが家で「ベーコンエッグラーメン」をつくってみた
わが家でもその味を再現してみました。普通にベーコンエッグをつくり、即席麺と一緒に丼に盛るだけ。なのに、焼いたベーコンのスモーキーな香りと脂のコクがしっかりとスープに移り、麺と絡んで絶妙な深い味わいを引き出しています。
黄身がとろとろ半熟の目玉焼きは想像通り、もちろん相性ぴったり。かなりがっつり食べられ、刻みネギやゆでたほうれん草などを加えれば、栄養バランスも抜群です。これはアリだと思いました。
「おいしい!」と言いながらぺろりと平らげた小学生の息子に、「ベーコンのラーメンとチャーシューのラーメン、どっちが好き?」と聞いてみると、「どっちも好き」との回答。一方、夫は「圧倒的にベーコン」と即答です。ベーコンが入ることで、複雑な風味と濃厚さが増し、よりおいしくなると力説していました。さすが、ベーコン大好きアメリカ人!
私は「ラーメン屋さんのおいしいチャーシューラーメンが食べたい」が本心ですが、アメリカでは貴重なうえ高価ですし、即席袋麺とベーコンでおいしいランチが完成する手軽さは魅力です。
料理が苦手なズボラさんでも失敗なしのレシピは、巣ごもり自炊生活での強い味方。ヤミツキになりそうな味わいです。だまされたと思って、皆さんもぜひ試してくださいね。
【Norikoさん】
アメリカ・シアトル在住で現地の日系タウン誌編集長。フリーランス・エディター/ライターとしても、日米のメディアに旅行情報からライフスタイル、子育て事情まで多数の記事を寄稿する。著書に『
アメリカ西海岸ママ~日本とは少し違うかもしれない、はじめての妊娠&出産~』(海外書き人クラブ刊)、共著書に『ビックリ!! 世界の小学生』(角川つばさ文庫)。