スペースは限られているのに、ものであふれてしまうキッチン。作業台があると助かりますが、自宅のキッチンにぴったりのものを見つけるのは意外と大変。

「私は簡単DIYで、スリムで理想的な台をつくりました」という整理収納アドバイザーの長島ゆかさんに、イケア商品を使って30分でできるキッチン作業台について教えてもらいました。

作業台にコーヒーミルなど
理想的なサイズの作業台はDIYならでは
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細長キッチンには、スリムな作業台があると便利!

長島さんのお宅は建売一戸建て。キッチンはコンロからシンクまで一直線になったI型です。
調理はコンロとシンクの間の中央部分でできますが、ちょっとした作業やお皿への盛りつけにもう少しスペースが欲しいところ。
そこで長島さんは、コンロ向かいに折りたたみデスクとスチールラックを並べて置いていました。

ゴミ箱

「これも十分で使いやすかったのですが、下に置いているゴミ箱がうまく入らないのがプチストレスに。横のスチールラックにつくホコリと油汚れの掃除にも負担を感じていたので、思いきってすべて一新することにしました」

材料を調達したのはホームセンターではなく、なんとイケア。

●天板はキッチンワークトップ、脚はデスクコーナーから調達

サイズや使い勝手を考えた結果、新たに既製品を買うことはせずDIYすることに。素材はすべてイケアで調達です。
天板は、キッチンコーナーのKARLBY。オーク材で、長さは121cmです。

「これはシステムキッチンの素材のひとつ。キッチンを購入しないと意味がないと思いがちですが、単品でも使うことができるんです。この板は表面が無垢材、中身がパーティクルボード(木材チップを加熱圧縮した板)。たわみや反りが少ないのが特長です。加工しやすいし、税込1万2900円だから無垢の1枚板を買うよりリーズナブル。厚みがあって高級感もあります」

キッチン
コンロの背面に作業台があると便利

ただしテーブルトップのため脚はついておらず、脚穴も開いていないので少しだけ作業が必要です。

「脚は同じくイケアのデスクコーナーで物色。OLOVという伸縮式の脚で、1本税込1000円です。デスクコーナーには組み合わせ可能な脚がたくさんあるので、DIYにもってこい!」

●電動ドライバーがあれば、30分ほどで完成

インパクトドライバー

天板の裏に穴をあけるのは、電動ドライバーです。電動ドライバーがあれば、硬い素材に穴をあけるのも簡単。女性でも難なく脚をつけられます。

ドライバーで穴をあける

「まずは、脚に付属していたネジ留めのスチール丸プレートを天板裏に取りつけるため、位置を合わせて電動ドライバーで穴をあけていきます」

脚を装着

「脚の方に取りつけネジが付属しているので装着は簡単! 脚1本あたり5か所ネジ穴をあけ、ネジを入れてプレートを取りつけたら脚を装着するだけです。作業時間はトータル30分ほど、あっという間に完成します」

今回選んだ脚、OLOVは60~90cmの間で高さを調節できるため、すでにあるキッチン収納家具に合わせることができて便利。

「私はシステムキッチンに合う80cmで調整。4本の脚の高さをそろえるのは少し手間ですが、一度きりの作業なので慎重に進めたいところです」

●作業台のおかげで盛りつけや配膳がスムーズに

以前の作業台よりスチールラック分が広くなり、作業効率は大幅アップ。もちろんゴミ箱も2つ横並びですっきり収納できています。

作業台に料理

「わが家は1人1台トレーを使っていて、定食屋さんのように配膳するスタイル。ずらっとトレーを並べて盛りつけできるようになり、とてもラクで時短になっています。買い物や宅配で届いたもの、材料のちょい置きなどにも使えて使い勝手抜群です」

ホームセンターで板を探してカットするなど、一からDIYに取り組むのは大変。でもイケアでちょうどいいサイズ、質感の板が見つかれば簡単に手づくりすることができますよ。皆さんもぜひ挑戦してみてください。