レジ袋有料化が実施されてから、エコバッグを頻繁に使う人も多いのではないでしょうか? 飲食類のみならずさまざまな生活用品をエコバッグに入れる機会が増えます。
そこで懸念されているのがエコバッグの衛生面。飲食類の雑菌繁殖やウイルスを除菌するため、お手入れが必要になります。そこで、お掃除研究家のおそうじペコさんにエコバッグのお手入れ、管理方法を教えてもらいました。
エコバッグの清潔な使いまわし方。雑菌やウイルス対策は一日にしてならず
サイズやデザイン、素材などさまざまなものがありますが、使用後のバッグのお手入れをきちんとされている方は意外と少ないのではないでしょうか。
現在新型コロナウィルス対策も必要とされている環境のなか、上手に管理していつも清潔なエコバッグを持つよう使い方を改めて見直してみませんか。
●エコバッグは1回でこんなに汚れる!
すべての画像を見る(全7枚)野菜等食品以外にもエコバッグを使う方も多いかもしれませんが、内面も外面もお手入れをしていないと、とても汚れています。
・内部の汚れ魚や肉などの生鮮食品のパッケージから漏れてしまった汁のシミは臭いの原因になります。また、野菜くずや土は微生物など細菌がついていることもあるため、そのままにしておくと雑菌が繁殖してしまいます。
・外部の汚れたくさん購入した後のバッグは、袋づめコーナーや駅のベンチなどに「ちょっと置き」してしまうことも。ここで外側にも見えない細菌やウイルスが自然と付着してしまいます。
●上手なエコバッグ使いまわし術
汚れや衛生面から考えても、エコバッグはいつも清潔なものを持つようにしたいですね。そこで、私がおすすめしているエコバッグは、100円ショップで売っている薄手のナイロン生地のものです。
エコバッグは数枚もっておくようにして、一回使ったら大きめの洗濯ネットに入れて洗濯機で洗浄します。乾いていなくても数枚のストックがあれば毎日使用できます。ただし、洗えない素材のものもあるので注意してくださいね。
●洗えない素材のものは除菌剤でしっかり拭いて
もしもお気に入りのエコバッグが洗えない素材の場合は、ペーパータオルに除菌剤を染み込ませて全体をふきましょう。
持ち手、チャック部分、表面、底、そして裏返して内部もしっかりふきます。
現在、エタノールなどの除菌剤の在庫が薄いため、毎回使用するのをためらってしまいますが、エタノール以外にも新型コロナウィルスを不活性化する界面活性剤が含まれる商品はあります。
政府の経済産業省は、独立行政法人製品評価技術基盤機構(通称NITE)に依頼し、新型コロナウィルス対策に有効な界面活性剤が含まれる一般家庭用の洗剤類の
リストを公表しています。
このリストには、身近な掃除用洗剤などもたくさん掲載されています。それらを上手に使えば除菌対策をすることができます。
私は使い捨てキッチンペーパーと除菌剤をセットにしたものを、玄関にセットしてから外出します。こうしておけば、帰宅後すぐに洗えないエッコバッグをふいたり、購入した商品で洗えないものを消毒することができます。
●エコバッグのたたみ方
100円のエコバッグの良い点はとにかく薄いこと。そのため丸めてしまえばとてもコンパクトになります。
(1) 持ち手を袋の中に折り込み、底部分も内側にたたみます。
(2) 縦長に細くたたみ、持ち手の方からくるくるとまるめて小さくするか、一つ結びをします。
この状態ならバッグ内部の内ポケットにもコンパクトに収まります。お買い物目的だけの外出時はエコバックをそのまま肩にかけて持って行っちゃいます。
●一度使ったエコバッグはその都度、洗浄かふき取りを
使い捨てできるビニール袋にくらべて何度も繰り返し使用できるエコバッグは便利な反面、油断すると汚れがたまってしまいます。
ポイントは1度使ったら洗浄、またはふき取りです。面倒ですが慣れてしまえば数秒でできるのでぜひ取り入れてみてくださいね。