せっかくの収納スペースでも「ちょっと手が届きにくい」「なんとなくサイズが使いづらい」ことで不便さを感じることがあります。
そんなときも少しの工夫で使い勝手は改善できます。片づけのプロフェッショナルであるライフオーガナイザーの森麻紀さんに、ご自宅を例に、収納の工夫を教えてもらいました。
底が深すぎる、高さが合わない…収納のサイズの微妙な使いづらさを改善するテク
●トイレットペーパー
すべての画像を見る(全8枚)わが家のトイレは、便器のすぐ横にトイレットペーパーのストック入れがあります。この中に、三段積み重ねて入っています。
すぐに取れる便利な場所なのですが、一番下の列だけ、体をかなり傾けないと手が届かず…取れるけど、取りにくい!
そこで、最後までストレスなく取れるように“底上げ”をすることにしました。
使用したのは家に余っていた収納用品。
トイレットペーパーを三段積み重ねると収納ギリギリですが、その分、一番下のトイレットペーパーが取りやすくなりました。
●キッチンのゴミ箱
窓の下に置いているペダル式のゴミ箱は20リットルなので、セットするゴミ袋も20リットルサイズなのですが、私が使用しているゴミ袋は“取っ手つき”のため、ゴミ箱の底から少しだけ浮いた状態でセットされます。
そのため、少し重みのあるゴミを入れたとき、しっかりセットしてあったはずのゴミ袋が沈みこみ、引っかけてあった部分が取れてしまいそうになるのです。
この状態を回避するため、ゴミ箱の底に、先ほど同様、逆さまにした収納用品を置きます(写真左)。
ちなみに、逆さにした収納用品の上にストックのゴミ袋を置いています(写真右)。ゴミ袋を捨てる→次のゴミ袋を取りつける、という作業がスムーズになります。
ゴミ箱の容量が少しだけ小さくなり、ゴミ袋の沈み込みもなくなりました。
●リビングの子どもスペース
こちらは小学5年生の娘の学習机。真正面に鏡が置いてあります。防災を意識して倒れない場所に…と考えた結果、この場所にしたのですが、置いた当初は、鏡の高さが低く、座っているときにしか見えないという状況でした。
そこで、逆さにしたファイルボックスの上に鏡を乗せてみました(床に立てかけるのと同じ安定感をキープしています)。
底上げにより、高さが12cm高くなったことで、ずいぶん見やすくなったと娘にも好評です。
どれも、自宅で余っていた収納用品ばかりです。底上げに使うものは、サイズが合えばなんでもいいのですが、買いすぎてしまった収納用品の使い道のひとつとして、参考になれば幸いです。