収納を増やしたいけど、場所がたりない…。そんなときは「壁」を使ってみてはいかがでしょう。
働きながら2人の子どもを育てている東えりかさんも、壁を上手に使っている人の一人。
「仕事と育児で忙しいなか、少しでも片づけや掃除をラクにしたいと考えるうち、壁の便利さに気づいたんです。壁を使えば場所をとらずに好みの場所にしまったり飾ったりできるし、つけ外しも簡単。掃除のとき、ものを動かさずにすむのも助かります」
壁を使うようになって、片づけや家事がしやすくなったという東さん。実際に自宅でやっているテクニックを見せてもらいました。
壁面収納で家事の効率がぐんぐんアップする
●キッチンカウンター下にハンガー入れをつり下げ
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洗濯物はキッチンカウンターに一度かけてから、まとめてベランダに持っていって干すという東さん。
「スムーズに準備できるように、ハンガーはバッグに入れて、カウンター下の壁にかけています。洗濯バサミも一緒に内ポケットに入れておくと、便利です」。
●スマホなどの置き場を玄関からの通り道に
毎日使うものの一時置きに活用しているのが、壁かけラック。「玄関からリビングに向かう途中に通り過ぎるキッチンのサイドの壁。ここラックを取りつけ、カバンやポケットの中身を取り出せるようにしました」。スマホの充電もここですませます。
●掃除道具は起点になるリビングの壁につるす
東さんの掃除コースは、ダイニングからスタートし、玄関がゴール。「そこで、ダイニングのすみの壁にフローリングモップとダスターをかける場所をつくり、すぐに掃除を始められるようにしています」。
●洗濯機の脇に夫婦の部屋着入れを
ひもつきのボックスを、フック2つずつを使って洗濯機脇に設置。「まだ洗わない、また着る予定の部屋着を入れています。壁を使えば、狭い洗面所でもじゃまにならず快適です」。ボックスは、夫婦ごとに分別しています。
●よく使うキッチンツールは作業台正面にはりつけ
調理ツールなど、毎日使うものは作業台正面のマグネット面にオープン収納。「包丁差しやカトラリー入れも、裏に強力マグネットシートをはれば壁づけがOKに。カトラリーはリビング側からも取れる位置にはりました」。
●玄関の壁に長押とフックをつけて外出をスムーズに
無印良品の壁につけられる長押(なげし)に、100円ショップのスチールラック用フックをプラス。玄関からすぐの壁に取りつけ、子どもの外出グッズの定位置にしています。「フックの取りつけ幅が狭かったので、長押の板の厚さに合わせてペンチで少し広げると、ぴったりはまりました。子どもが勢いよくかけても横ブレせず、使いやすいんです」。
家じゅうの壁を効率よく使っている東さん。
ESSE9月号の特集「壁を使ってすてきに暮らす」では、収納アイデアのほか、壁を使ったおしゃれなディスプレー法なども紹介しています。場所がない、大きい収納は買いたくない、と思っている人こそ、壁を使ってみてはいかがでしょう。収納の幅が広がりますよ。