クリスマス、忘年会、帰省…など、なにかとお金のかかる年末も目前。少しでも節約したいなら、家計の大きなウエイトを占める食費の削減が重要です。
今回ESSEが取材した嘉藤和美さんは、食べ盛りの子ども4人を抱えながら、1か月の食費が3万円以内、1食1人分60円台を実現しているというから驚きです。
そこで大きな役割を担っているのが、便利な「鶏胸肉の冷凍ストック」の存在。ボリューム満点の献立でも食費ダウンが可能になる驚きのテクニックを詳しく教えていただきました。
鶏胸肉の冷凍を、とことん使い回す!
嘉藤さんの食費節約のカギは、「安い肉を冷凍保存し、徹底的に使いこなす」こと。まとめ買いした鶏胸肉を、1 食分の200g ずつに小分けして、それぞれ切り方を変えて冷凍保存。さまざまなメニューに活用しています。
「昔はトレーのまま冷凍していましたが、切り方を変えた方が使い方が広がり、ムダが出ないことがわかりました。前日に冷蔵庫に移して自然解凍すれば、すぐ使えて便利」
【鶏むね肉冷凍のつくり方】
(1)肉を用途ごとに切り分ける
鶏胸肉は大きめのそぎ切り、小さめのそぎ切り、ひと口大と、よく使う大きさに切り分けます。
(2)1回分ずつ保存袋へ
切った肉は1回に使う目安の約200gごとに冷凍用保存袋に入れて、冷凍庫へ。ゆで鶏は1枚ずつ保存。しっかり小分けすることで、ムダづかいを防止します。
200gの鶏胸肉を平らにならして冷凍。
●“大きめのそぎ切り冷凍”の活用法
鶏胸肉を大きめのそぎ切りにしたら、肉200gに酒、片栗粉各大さじ1をまぶして冷凍します。
「冷蔵庫で自然解凍し、牛薄切り肉や豚ロース肉の代わりに、すき焼き風や照り焼きに使います」
片栗粉をまぶせば、かたくなってしまうのを防げます。
●“小さめのそぎ切り冷凍”の活用法
炒め物や煮物など、オールマイティーに活躍するのが小さめのそぎ切り。
「火がとおりにくい鶏肉ですが、この大きさならあっという間に加熱完了。冷蔵庫で自然解凍し、鶏ジャガ、甘辛炒め、バター炒めなど、さまざまな料理に使い回します」
●“ひと口大冷凍”の活用法
ごろっとした食感が欲しいときや、ボリュームを出したいときに重宝。冷蔵庫で自然解凍してから使用します。
「おもに炒め物に使いますが、酢鶏やカレーなどの煮物にも便利。エビやホタテなど、魚介類の代わりにも活躍します」
●“ゆで鶏&ゆで汁冷凍”の活用法
棒々鶏やピカタ、サラダなどに便利なゆで鶏は、鶏胸肉2枚分をつくって1枚ずつゆで汁と一緒に保存。使用時は冷蔵庫で自然解凍します。
「ゆで汁はスープに使えるから、このストックひとつで2品が完成するんです」
【ゆで鶏のつくり方】
鍋に水1リットル、長ネギの青い部分1本分、ショウガひとかけを入れて火にかけ、沸騰したら鶏胸肉2枚を入れてフタをします。
3分ほどゆでて余熱で火をとおします。
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