料理は大仕事。調理の時間だけでなく、献立を考えたり、買い物に行ったり、後片づけをしたりするのも料理という家事に含まれる仕事。忙しい人にとっては、なるべく負担を減らしたいものです。

ここでは食育インストラクターの和田順子さんに、忙しいときにとにかく頼りになる! というミートソースのレシピと、アレンジ方法を教わりました。

容器にミートソース
7とおりに活躍! ミートソースのレシピ
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このミートソースさえあれば!アレンジ自在で時短もかなう

今回ご紹介するのは、子育てでとんでもなく忙しかった8年前に考案した「ひと品7役のミートソース」。今でも「今週はちょっと忙しそうだな」と思ったときによくつくるレシピです。

ミートソースづくりに1時間程度かかりますが、一度つくってしまえば7回献立を考えなくてすみ、キッチンに立つ時間そのものも減らすことができます。つまりは買い物に行く回数も減らせるということ。最後のお鍋がキレイになるアレンジレシピまでぜひ試してみてくださいね。

●基本のミートソース

【材料(ル・クルーゼ24cm鍋いっぱい分)




・合いびき肉 400g

・セロリ 2本

・タマネギ 1個

・ニンジン 1本

・シイタケ 6個

・ニンニク 1個

・ベーコン 5枚

・トマト缶 1個

・コンソメ 2個

・ローリエ 2枚

・酒 大さじ4

・小麦粉 大さじ4

・塩 小さじ2

・オリーブオイル 適量

・水 300ml

【つくり方】

(1) ベーコンと、野菜をすべて1cm角程度に切って、ボウルにひとまとめにしておく。ニンニクはみじん切りに。

(2) 鍋にオリーブオイルを熱し、弱~中火でニンニクを焦がさないように炒める。

(3) (1)と合いびき肉をいれる。

(4) 合いびき肉の色が変わったら、小麦粉を2~3回に分けてふり入れる。

(5) 酒を入れて炒め、トマト缶と水300mlを入れる。

(6) ローリエを入れ、弱火で20~30分煮込む。(焦げつきやすいので、ときどきかき混ぜる)

●アレンジ1:ミートソースパスタ

ミートソースパスタ

まずは基本を楽しみます! パスタにかけるだけ。

●アレンジ2:ミートソースごはん

ごはんにかけてももちろんおいしいです。

●アレンジ3:グラタン

ジャガイモを1cmの厚さにスライスし、電子レンジで加熱して火を通します。
耐熱皿にジャガイモを並べ、その上に、(あれば)ホワイトソースとこのミートソースを重ねてかけて、とろけるチーズをトッピングして、オーブンなどで焦げ目をつけます。

●アレンジ4:キーマカレー

キーマカレー

カレー粉(1人前小さじ2程度)を混ぜて温めるだけでできます。小鍋に移し替えてカレールーを溶かしてもOK。

●アレンジ5:炸醤(ジャージャー)麺

ジャージャー麺

【材料(2人前)




・ミートソース お玉3杯分

・ゆでタケノコ(みじん切り) 100g

・キュウリ 適量

・長ネギ(みじん切り) 1/2本分

・ショウガ(みじん切り) 1かけ分

・甜面醤 大さじ1と1/2

・しょうゆ 大さじ1

・ゴマ油 大さじ1

・中華麺 2玉

【つくり方】

(1) フライパンにゴマ油を熱し、長ネギ、ショウガを香りが立つまで炒める。

(2) ミートソースとゆでタケノコを(1)に入れて軽く炒める。

(3) しょうゆ、甜面醤で味つけをし、ゆでた中華麺にのせ、細切りにしたキュウリを添える。

辛くないレシピなので、辛いものが好きな方はラー油やコチュジャンを加えてください。

●アレンジ6:ミネストローネスープ

ミネストローネスープ

残り少なくなってきたころにぜひやってほしいこのレシピ。お鍋がキレイになり、水も汚さず食品ロスも減らせます。

お鍋にお玉1杯分程度のミートソースを残し、水600mlを入れ、鍋肌や鍋底についたミートソースをはがすように混ぜます。中火であたため、ひと煮たちしたらコンソメ1個と、(あれば)ひと口大のソーセージを入れて、でき上がり。

●アレンジ7:リゾット

アレンジ6のミネストローネスープをごはんにかけるだけです。朝ごはんにもぴったりのひと品です。

冷凍もできるので、大量につくってストックもしています。これがひとつあるだけで、なんと心に余裕の生まれること!
子どもからの突然の「カレーが食べたい」オーダーにも機敏に対応できます。
Youtubeでは動画でもご紹介しています。ぜひ試してみてくださいね。