ものとお金の出入りは、ライフステージによって大きく変化します。子どもが小・中学生のときは、ものもお金もどんどん必要になり、家計が一気に苦しく。また、広い住まいへの引っ越しを検討するのもこの頃が多くなります。なにかともの入りなこの時期に、必要なものを厳選し、なるべくすっきりと暮らすには、どうすればいいのでしょう。

子どもが小・中学生のときの「もの」「お金」とのつき合い方

「ものとのつき合い方」については、日本人のライフスタイルを研究する辰巳渚さんに。「お金とのつき合い方」については、ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんに。それぞれからアドバイスをいただきました。

広い住まいに引っ越し
広い住まいに引っ越し
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【ものとのつき合い方】
活動の幅が広がるなど子どもの成長に合わせて、ものが増殖

家族でキャンプをしたり、子どもが習い事を始めたり。また、自身も家事に追われたり、仕事を再開したりで、便利グッズや仕事道具が増えることも。「アイテムが多様になり、量も増大。その分、食品・日用品のストックや家族の思い出のものの量を見直し、引っ越しの検討も必要になる場合が」(辰巳さん)。

●子どもが小・中学生のとき増えるもの

子どもの習い事や部活動の道具、便利グッズ、仕事の道具、レジャーグッズ

増えるもの

●子どもが小・中学生のとき減らしたいもの

食品・日用品のストック、思い出のもの、使わなくなった子どものもの

【お金とのつき合い方】
過剰な教育費アップに要注意!暮らしを一気に拡大するのもNG

「公立であれば授業料は無料なので、この時期もがんばって貯める時期。塾や習い事は周囲に影響されず、子どもが本当にやりたいものだけを選んで。セーブしたお金は、高校や大学の費用にあてます」(横山さん)。子どもが成長して活動的になり、クルマを所有したり、旅行をしたり、家の中のものが増えたりと暮らしが拡大しがち。持ち家を購入する人も多い時期。

●子どもが小・中学生のときの貯蓄の目標:手取りの15%

●子どもが小・中学生のとき増えがちな出費

塾代、レジャー費、外食費、食費、通信費、住居費、娯楽費、こづかいなどが増えてきます。子どもが活動的になり、習い事や携帯電話の費用が発生。食費もアップ!家族みんなで楽しめる時期なので、旅行や外食の機会も増えがち。また、子どものこづかいも必要に。

ものとお金の対策!片づけも家計管理も親子で一緒に

子どもに部屋を与えたり、引っ越したりで家の使い方が変わる時期。
「ものの数や収納を見直すタイミング。子どもが自分でものを整えられるよう、その子に合ったやり方を一緒に考えていきましょう。思い出の品も相談しながら減らして」(辰巳さん)。

家族の活動範囲が広がり、それに伴い出費も増えますが、「子どもの通信費は格安プランなどを検討、旅行はその場の勢いではなく計画的に」(横山さん)。
子どもにもわかるように親子でしっかり話し合って、節約を心がけましょう。