いつの間にかどんどん増えてしまって収納しきれない、使っていない食器も棚の奥底に…なんて人も多いのではないでしょうか?
60平米の賃貸マンションに家族6人ですっきり暮らすブロガーのベリーさんは、そんな悩ましい食器の収納問題を引き出しに入れることで解決しているそうです。その工夫を教えてもらいました。

6人家族の食器収納。家族が増えても買いたさず「引き出しに入る分だけ」

キッチン
キッチンの中心部の引き出し4段に食器類が収納されています
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わが家は60平米の賃貸マンションで夫婦と子ども4人の6人家族で住んでいます。6人分の食器の収納場所は、キッチンに備えつけの引き出しです。現在の家に引っ越してきてから子どもが2人増えましたが、新たに食器用の収納棚を買いたすことなく、6人分の食器類をすべて引き出しに収納しています。

●用途に合わせて置き場所を。子どもたちも取り出しやすく工夫

引き出しは全部で4段です。

引き出しに箸など

いちばん上にはカトラリー類。無印良品や100円ショップで購入した仕切りを使って、箸、スプーン、フォークなどにざっくり分けて入れています。手前には計量カップや輪ゴム、爪楊枝など、調理中にぱっと手に取りたいものを入れています。

引き出しに茶碗など

2段目には飯茶碗、汁茶碗や取り皿、豆皿。毎日よく使うものを入れています。わが家では、食事の際にごはんをよそったり取り皿をダイニングテーブルに並べたりするのは小学生の上の子たちの仕事です。子どもたちがさっと取り出せるよう、お手伝いによく使うものはこの2段目にまとめています。

引き出しにグラスなど

そして3段目には、グラスやカップ類。デザートカップとしても使っているソバ猪口も入れています。喉が渇いたとき、子どもが自分でカップを出せるように3段目にしました。

キッチンに子ども

3歳の次男も、牛乳や麦茶を飲みたいときは自分でカップを出します(その後注ぐのは親や兄姉ですが)。最近では、1歳半の次女もきょうだいの真似をして引き出しをあけます。引き出しをあける際はちょっとひやひやで目を離せませんが、「自分でできることは自分でさせる」ことを子育てのモットーとしているわが家では、遅かれ早かれ通る道。今は見守り、練習させるようにしています。

引き出しにカレー皿など

さらに4段目には、カレー皿やグラタン皿などの重たい大きな食器を。どんぶり系以外は、無印良品で購入した仕切りを利用して立てて収納しています。立てて収納すると、取りたい皿を片手でさっと取り出せます。

●引き出し収納だからこそ、使っていない食器がない

これらの6人分の食器は、ほぼどれも使っています。使っていないけれど取りあえずしまっているというものはほとんどありません。その理由のひとつは、「取り出しやすく、しまいやすい」から。引き出しに収納することで、奥まったところに食器をしまったまま、いつの間にか存在を忘れてしまった、なんてことになりづらいのです。見やすいことで、家族も取り出しに迷うことがありません。

引き出しを使って快適に収納するため、引き出しには2種類のシートを敷いています。

すべり止め

一番下にすべり止め。

食器棚シート

その上に食器棚シートです。食器棚シートだけでは引き出しをあけ閉めする際、シートがすべって食器も動いてしまいます。すべり止めを敷くことで、食器棚シートがずれにくくなるのでおすすめです。わが家はホームセンターで購入しましたが、100円ショップでも買えるようです。

食器は引き出しに入る量だけもてば、ざっくり収納でOK。引き出しであれば、手前に引き出せば中に入っているものを容易に見渡せます。そしてひとつひとつの引き出しの中でも、とくによく使うものを前へ。ものは使わないと、だんだん重い空気をまとう気がします。日々の暮らしで使い続けることで、ものは輝きを増し、その場の空気も流れると考えています。