環境のためにも、ゴミはできるだけ少なく小さくしたいところ。でも、気になるのは、分別したものを回収日まで保管する場所です。
ライフオーガナイザーの佐藤美香さんが、ゴミを減らすコツと、省スペースのゴミ箱について教えてくれました。
環境とインテリアのために「ゴミ箱は少なく」が理想。今からできることは?
ゴミを家じゅうのゴミ箱から集める「名もなき家事」は面倒な仕事。なるべくゴミ箱の数は少なくしたいですよね。
キッチンでは逆に、分別用のゴミ箱をいくつか置きたい。けれども、スペースがたりなくて何種類も置くのは難しい…。そんなときに役立つ、ゴミとゴミ箱の数を少なくするアイデアをまとめました。
●発想の転換で叶えた省スペースゴミ箱
以前勤めていた会社では、50人以上いる大きな事務所なのに、ゴミ箱は1か所しかありませんでした。「ゴミ箱たりるの?」と不思議でしたが、ゴミを捨てにいくのが面倒だと、ゴミを出さないように気をつけたり、ゴミを小さくしたり、捨てにいく回数を減らすようになるもの。
その前にいた職場では、30人弱の事務所にゴミ箱が何か所も置かれ、毎日大きなゴミ袋にまとめていましたので、意識や仕組みの違いでゴミの量と手間がこんなに変わるのかと驚きました。
そこで、今の家に引越しをしたのを機に、わが家のゴミ箱も見直しました。
リビングから丸見えで、お風呂・トイレ・階段への通り道にもなっているキッチン。分別用のゴミ箱は、スペース的に置くのは難しかったため、省スペースで分別できるものが必要でした。小さくても大丈夫と思えたことで、無印良品の食品ストッカーをゴミ箱として使うことにしました。(写真赤枠部)
普段は、引き出しやすくするため、ゴミ袋の取手を前に出し、来客時には中に入れています。ゴミ箱自体が汚れても、すぐ横にあるシンクで洗えるので便利です。
●小さな資源ゴミとベルマークは、置き場所を決めて一緒に管理
ゴミの分別でもう1つ困ったのが、小さな資源ゴミとベルマーク。小さくてさほど邪魔にならず、家のあちこちに置いていました。
結果、回収日に出し忘れることも多く、「小さなものは、全部ここ」とまとめて管理するようにしました。分散していたものを集中させたことで、家族にもわかりやすくなり、「どこ?」と聞かれることもなくなりました。
こちらも食品ストッカーを使っていますが、頻度が少ないため、別の場所に(写真青枠部分)。
かさばる雑紙(ミックスペーパー)と一緒に置いています。
●生ゴミ臭を減らすために、野菜の皮は洗わずにむく!
ゴミ箱を小さくしたといっても、ゴミはどうしたって増えていきます。ですから、捨てる時に一工夫。
プラゴミを捨てる際は、小さく切ってから捨てています。
また、生ゴミの重さと臭いは、野菜を洗う前に皮をむいて、水分を減らすことで軽減しています。洗わずに野菜の皮をむくのに抵抗のある方は、むいた皮をザルなどで乾燥させるのもいいですよ。
プラゴミやベルマークが出たときに、すぐ切れるようにハサミも近くに置いています。ゴミをまとめるための袋や、雑紙を入れるための紙袋、雑誌などをまとめる荷造りヒモも、全部近くにスタンバイ。近くに置いておくことで、「面倒」を少しでも軽減しています。
ゴミを小さくしていくのは、多少手間がかかります。ですが、日々意識していきたいとも思います。少しでもラクな自分にあった方法で、続けていきたいものです。