家事時間を短縮する1番の近道は、家族とシェアすること。
「家事シェアを円滑に進めるコツは、やらなくてもいい家事をなくすこと。私は思いきってキッチングッズを捨てることで、家事自体が減りました」というのは、暮らしのプロ・ライフオーガナイザーの佐藤美香さん。詳しく伺いました。
「なくても大丈夫なもの」は思いきって処分。捨てて家事ラクを実感したもの3選
生活を回していくために必要な家事。もちろん家事をしっかりこなしたい気持ちもありますが、そもそもなくても大丈夫なものに力を注ぎ、自分ばかりが疲れてしまうのはとてももったいない!
毎日のことだけに、気分よく続けることができる方法を見つけていきましょう。
●シンクまわりはなくても大丈夫なものだらけ
家事や片づけって、最初に知った方法が「当たり前」になりすぎて、もっとラクな方法があることに気がつかないことが多いです。私自身も、当たり前にやってきた家事が少なくありません。とくに、シンクまわりはなくしたものや家事が多いので、ご紹介します。
●(1)備えつけの洗剤ラック
もともと備えつけとなっているものは、「あるのが当たり前」でなくすなんて考えもせずに使っていました。けれども、家族が多いわが家では洗い物も多く、シンクいっぱいになった食器や調理器具を洗う際に、シンク中央にあるラックに当たり、外れる・直すの繰り返し。
簡単なことですが、ただでさえ大量の洗い物に加え、外れたラックを直すのがたまらなく嫌でした。また、常に水に触れるラックは汚れやすく、ヌルヌルのラックを洗うのが面倒で仕方ありません。
試しに外してみたのが、冒頭の写真。洗剤ラックがなくてもまったく問題ありませんでした。
ポンプ式の洗剤やハンドソープは、シンク横に置けば安定するうえに濡れにくく、ラックだけでなくボトル底のヌルヌルを洗うという家事が減りました。
●(2)排水口バスケット
ラックと同じで、排水口のバスケットも「あるのが当たり前」でしたが、ヌルヌルになったバスケットを洗うのが嫌いでした。
友人にすすめられて使い始めたのは、バスケットなしでも生ゴミの水きりができるリング。リングにネットをつけて使うので、ヌルヌルのバスケットを洗わなくてすみます。
●(3)三角コーナー
三角コーナーにいたっては、ゴミ捨ての際に手が濡れるのが面倒で、ギリギリまでゴミを溜め込んでしまいます。こちらも三角コーナーをなくし、袋をひっかけることのできるスタンドに変更。野菜はスタンドの上で皮むきをしています。
生ゴミの腐敗・悪臭の主たる原因は水分。水分を含んだ分、重くもなります。三角コーナーをなくし、スタンドの上で皮をむくようにしたことで、三角コーナーを洗わなくてすむだけでなく、ごみ捨ての面倒も軽減しました。
●洗いオケもキッチンマットも捨てられる!
このほかに、洗いオケも調理に使った鍋やボールで代用できるので廃止。
寒さ対策に敷いていたキッチンマットも、スリッパを履けばなくても気にならない。掃除機をかける、洗濯をするという家事を省いています。
暮らしを豊かにするものなら増えたっていいと思うのです。けれども、今回ご紹介したもののように、当たり前になりすぎて、自分の暮らしに合っていないものも少なくありません。
今の自分や暮らしにあったもので、自分にとって最適な暮らしを見つけていきたいですね。