300通以上の読者アンケートを基に編集部が審査をした結果、暮らしを楽しく豊かにするために工夫を重ねている「ESSE暮らし of the year」受賞者が決定!
手づくり品や古い家具に囲まれた温かみのある空間にこだわり、スッキリ感はほどほどにするのが新・ていねいな暮らし。
準グランプリの大塚沙代さんの暮らしをご紹介します。
築51年の団地住まい。“嫌いを好きに”変えたことで日々を楽しく暮らす
すべての画像を見る(全7枚)「引っ越してきた当初は、狭くて古いこの部屋が大嫌いだったんです」と苦笑いまじりに振り返るのは、築51年の団地で、夫と4人の子どもと暮らす大塚さん。
「でも、家が嫌いなままだったら、日々の暮らしも楽しめない。壁紙を貼ったり、DIYで家具をつくったり、古道具を置いたり…。古さや狭さをカバーしようと、自分なりにカスタマイズしていきました」
「すべてを“ていねい”にはできないけれど、手づくりは大好きだし、自分なりにこだわって、手をかけている部分もたくさん。そんな暮らしを『ESSE暮らし of the year』で評価してもらえ、自信がつきました。これからも“私らしいていねいさ”を追求したいです」と語ってくれました。
スッキリ片づけすぎることをやめ、あえて生活感のある温もりを大切に
●面倒くさがりだから小さな2畳のキッチンに
よく使うツールや調味料は、しまい込まず出しっ放しに。ものも多く、生活感もありますが、そこが大塚家らしさ。
キッチンカウンターには、スライド式の作業台や調理道具をつるすレールを取りつけています。
「1歩も動かずなんにでも手が届くコックピットのような空間。面倒くさがりの私には2畳の狭さがちょうどいいんです」
●お気に入りの道具を置く台はときどき模様替えして気分転換
お金を貯めて買った作家ものの器やポットなど、お気に入りのキッチン道具は壁のオープン棚へディスプレー。
「いつでも見える場所に飾ることで気分が上がります。季節や気分に合わせて入れ替えることも」