「大きな浪費はしていないはずなのに、なぜかお金が貯まらない」「消耗品の購入が多い気がする」…。こんなふうに思う人は、もしかしてムダな「ダブり買い」が多いかもしれません。ダブり買いとはつまり、すでに持っているにも関わらず、同じものを新たに(ダブって)買ってしまうこと。本来買わなくてよかったものを買っているので、お金が二重三重に出ていきます。「いつか使うのだから、予備の在庫として取っておけばいい」と思うかもしれませんが、ものが増えることで在庫管理が難しくなり、持っていたこと自体を忘れてしまい、また新たに買ってしまったり、使わないうちに期限が切れてしまったり…と、負のスパイラルに陥りやすいのです。

ものの置き方とストックの仕方は、全体がわかりやすいように

今でこそ整理収納アドバイザーの資格を持ち、夫婦で月20万円貯めているという30代の主婦レイ子さん。以前はダブり買いの常連で、お金を貯めることができなかったそう。「お金が貯められないのは、片づけられていないことと関係している!」と気づいてからは、家じゅうのものの在庫管理を徹底するようになりました。ダブり買いによるムダな出費を防げるようになっただけでなく、ものが減ったことで掃除の手間も減り、時間を有効に使えるようになったといいます。貯まるヒントを探るべく、レイ子さんが洗面所や寝室などで実践している「お金が貯まる在庫管理」をESSE編集部に見せていただきました。

●洗面台まわりのものを厳選して、片づけや掃除にかかる時間を減らす

生活感の出る小物は最低限にし掃除しやすく
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サニタリースペースで出しっぱなしにするものは、歯ブラシやカミソリ、ハンドソープなど毎日使うものに限定。これ以上増やさないように気をつけています。掃除もサッとすませられ、家事時間を短縮させることができました。おかげで、資格取得の勉強などに時間がさけるように。

●透明な収納グッズを使って消耗品の減りをわかりやすく!使い勝手も向上!

ムダもなく家族のストレスも解消

衛生用品は、洗面所の引き出しの中で、100円の仕切りグッズで整理しています。ポイントは、透明な収納グッズを使って、在庫量をひと目でわかるようにしていること。たとえば夫婦で使うコンタクトレンズは、箱から取り出して透明なケースに左右に分けて入れています。朝の手間が省略できるうえ、残量も把握でき、買いすぎ、使い残しもありません。

●身の回りの生活雑貨は専用バスケットを用意して見た目もよく、時間を節約

身の回りの生活雑貨は専用バスケットを用意して見た目もよく

毎日使う身だしなみ用品は、夫婦それぞれに専用のバスケットを用意。「このバスケットに入るだけしか買わない、というルールにしています」。100円グッズではなく、ブランド物のちょっといいものを使うことで、ルールを守ろうというモチベーションも自然にアップ。戸棚の上に2つ並べてわかりやすくし、出し入れがスムーズになったことで、時間節約にも貢献!

●手持ちのアクセサリーの在庫がひと目でわかるようにして、ダブり買いを防止!

アクセサリー類は取り出しやすく個別収納にして寝室に

アクセサリーは、似たデザインを買いがちなものの代表格。プチプラでかわいいものが多いので、つい買いすぎてしまいがちに。ひと目でどんなものがあるのかわかる仕組みにしておけば、在庫を常に把握でき、ダブり買いの歯止めになります。レイ子さんは、マスキングテープなどでリメイクしたピルケースに入れて、寝室で管理。

長いタイプはボウルのふちに引っかけてインテリアにも

ケースに入らない長いタイプのピアスは、ボウルのふちに引っかけて、インテリアと収納を両立させています。

●探しがちな小物も定位置を決めて

メガネは洗面台の上

置いた場所がわからなくなってムダに探すのを防ぐため、小物は定位置を決めます。レイ子さんは、メガネは洗面台の上、鍵は玄関のゲタ箱の上、財布は寝室のチェストの上と決めているそう。

探しがちな小物も定位置を決めて

これらの定位置を決めたら、探しものの時間が一気になくなったといいます。

財布は寝室のチェストの上
財布は大事に手入れをして長もちさせる

財布はバッグに入れっぱなしにせず、使うごとに定位置に置いています。こうすれば気づいたときに手入れもでき、お気に入りを長持ちさせることに。また、レシートや不要なクーポン券を出すなど、財布の中身の整理もする機会が自然と増えるので、家計管理に必要な作業がスムーズになります。貯めグセを身につけるのに効果的!