旅行ジャーナリスト小野アムスデン道子さんが世界中を巡って出合った「名店の味」をレポート。
今回は、国内屈指のリゾート地、軽井沢にある「軽井沢マリオットホテル」のラウンジメニューに登場する、意外な見た目と組み合わせの「信州りんごとブルーベリーのフルーツカレー」、和風の味わいの「信州きのこと地野菜のカレー」のつくり方を教えてもらいます。
軽井沢のリゾートホテルが提供する絶品個性派カレー
東京から新幹線だと約70分と、アクセスがとてもいい軽井沢。アウトレットショッピングや自然の中でさまざまなレジャーを楽しめますが、「軽井沢マリオットホテル」は、中軽井沢の閑静なエリアにあって、温泉が楽しめるホテル。温泉大浴場のほか56室全室お風呂が温泉という棟も。
ホテルのメインダイニング「Grill & Dining G」は、立ち寄りでも利用可能です。人気メニューのカレーは、冷菜3種にサラダ、そして5種類から3種を選べるカレーにライスとナン、コーヒーか紅茶がついて2500円(税・サ別)。
この5種類のカレーがどれも絶品なのです。そのなかから今回教えてもらったのは、白いカレーにブルーベリーという組み合わせに驚く「信州りんごとブルーベリーのフルーツカレー」と、ニンジンや大根、ゴボウなどの根菜を使って和のテイストも感じる「信州きのこと地野菜のカレー」。
両方とも優しい味で子どもから大人まで大人気だそう。
教えてくれるのは、「軽井沢マリオットホテル」の永峯頼親シェフです。
●信州りんごとブルーベリーのフルーツカレー
【材料(4人分)】
・ホワイトソース [バター70g 小麦粉70g 牛乳600ml]
・タマネギ(みじん切り) 1/2個
・ニンニク(みじん切り) 1片
・ショウガ(みじん切り) 1片
・チキンコンソメ(固形) 2個
・ヨーグルト 100g
・クミンパウダー 20g
・カレー粉 30g
・信州リンゴジュース 50ml
・サラダ油 適量
・ブルーベリージャム[ブルーベリー(生)100g グラニュー糖20g ジュニパーベリー(パウダー)小さじ1 赤ワインビネガー大さじ1]
【つくり方】
(1) ホワイトソースをつくる。鍋に弱火でバターを溶かし、小麦粉を入れて焦げないようにしながら、火が通るまで炒める。温めた牛乳を入れる。
(2) 鍋にサラダ油を入れ、みじん切りにしたニンニクとショウガを入れ、香りが出るまで炒める。このとき色がつかないように注意する。香りが出てきたらみじん切りにしたタマネギを加え火が通るまで炒める。
(3) リンゴジュースを加え、(1)を入れる。
(4) ヨーグルトを入れ、クミンパウダーとカレー粉を入れ味を調える。
(5) ブルーベリージャムをつくる。鍋にブルーベリー、グラニュー糖を入れ弱火にかけ、焦げないように注意しながらブルーベリーがジャム状になるまで混ぜる。
(6) ジュニパーベリーと赤ワインビネガーを加え、味を調える。
(7) ブルーベリージャムは好みでカレーにかける。
ブルーベリージャムは市販のものを使用しても。
●信州きのこと地野菜のカレー
【材料(4人分)】
・エリンギ 1/2パック
・シメジ 1パック
・エノキダケ 1/2パック
・ゴボウ 1本
・サトイモ 6個
・レンコン 1本
・大根 1/2本
・ニンジン 1本
・無塩バター 30g
・赤ワイン 100ml
・チキンコンソメ(固形)2個
・水 600ml
・カレールウ[タマネギ1/2個 ニンニク1片 ショウガ1片 カレー粉大さじ3 小麦粉大さじ3 サラダ油大さじ3]
・濃口しょうゆ 大さじ1
・ウスターソース 大さじ1
・トマトケチャップ 大さじ1
【つくり方】
(1) エリンギ、シメジ、エノキダケは食べやすい大きさに切る。
(2) ゴボウは皮をとり、1口大の乱切りにする。サトイモは皮を剥き1口大に切り分量外の塩を振り、ぬめりをとり水で洗う。レンコン、ニンジン、大根は皮を剥き1口大の乱切りにする。タマネギ、ニンニク、ショウガはみじん切りにする。
(3) 鍋にバターを入れ、弱火でゴボウ、サトイモ、レンコン、ニンジン、大根を炒める。全体がなじんだら赤ワインを加えアルコール分を飛ばす。アルコール分がなくなったら分量の水を入れ野菜に火が通るまで煮る。あくは適宜取り除き、野菜に火が通ったらチキンコンソメと(1)を入れて一煮立ちさせる。
(4) カレールウをつくる。鍋にサラダ油を入れ、みじん切りにしたニンニクとショウガを入れて炒める。香りが出てキツネ色になったら、みじん切りにしたタマネギを加え、茶色になるまで炒める。小麦粉を加え、粉っぽさがなくなるまで炒めたら、カレー粉を入れ香りが出るまで炒める。
(5) (4)に(3)のスープをおたまで数回に分けて加え、適当な濃度にのばす。のばしたルウを(3)のスープに入れてとろみが出るまで煮る。
(6) 濃口しょうゆ、ウスターソース、トマトケチャップを入れて味をととのえる。
<取材・撮影・文/小野アムスデン道子>