毎月1300万人以上の人が利用しているといわれるフリマアプリサービスのメルカリ。
そんなメルカリユーザーが集まり、アイデアや情報交換をするイベント「メルカリ文化祭2019」が、10月20日(日)メルカリ本社で行われました。
そこにESSEonline編集部が潜入。なるほど! と思うこと間違いなしの、売れるコツをレポートします。
本当に売るためにメルカリユーザーがやっていることとは?
250名もの人が集まったこのイベントでは、「商品撮影の部屋」や「ハンドメイドの部屋」といった来場者参加型のワークショップも開催され、会場は大変な盛り上がり。
なかでも「『売るコツ』をワイワイ話す部屋」には、「本気で売りたい」人たちが集まり、各々が実践しているテクニックについて情報を交換。
「メッセージを添える」「キレイに包装する」といった、比較的誰もが実践していること以外にも、さまざまなコツがありました。
●値づけで考える「売るコツ」
「売る」ためのいちばんのコツは、なんといっても値段。どんなにいいものでも、値段が高ければ売れません。
その目安は、
・新品・未使用→定価の60〜80%
・未使用に近い・汚れがない→定価の30〜60%
・汚れが目立つ→定価の20〜40%
と言われていますが、これに加え、
・メルカリ内で類似品を検索し、相場を調べる
・値下げ交渉を見据えて、少しだけ高めに設定する
・少しずつ値下げを繰り返し、常に上位にいるようにする
といったことが大事なようです。
というのもメルカリでは、ユニクロやナイキ、アディダスといったブランドが取引上位にランクされ、ベビー用品が売却率の高いアイテム上位にランキングされています。
つまりメルカリユーザーは、生活に必要なものを売り買いしている人が多く「いいものを少しでも安く手に入れたい」という傾向が強いのです。
そのために、買う側に「安く手に入れたと思わせるひと工夫が必要」というのは、納得ですね。
●公開タイミングで考える「売るコツ」
メルカリは24時間利用できますが、「いつ、なにが売れるか」については、ちょっとした傾向があるようです。
その商品が売れる時間に公開しなければ、売れるものも売れなくなるので、このあたりも注意が必要。
売れる時間帯はおもに3つ。
・9:00〜14:00主婦のリラックスタイムです。主婦に人気のある、美容系アイテムがよく売れるようです。
・平日12:00〜13:00昼休みにスマホをいじる人が多い時間帯。ファッション系など社会人の人気のアイテムがよく売れるようです。
・平日17:00〜24:00学校や会社が終わる時間帯で、なんでもよく売れる時間帯です。とくにお休み前の22時前後は、取引がもっとも盛んになる時間帯。
つまり、メルカリを見る時間に合わせて、見る人が欲しがるであろうものを出品する、それが「売るコツ」といえそうです。
●パッと見で考える「売るコツ」
検索すれば、お目当てのものは出てきますが、「メルカリの画面上でどう人目につかせるか」も、「売る」ための大事なポイント。
たとえば、フォロワー数が3000人を超える上級者Iさんの場合、次のようなことを心がけているそうです。
「売れないものは一度削除し、新たに出品し直します。そうすることで、自分の出品したものが、常に新着上位に並ぶようになります。同じカテゴリーで自分の出品したものが新着上位を独占したら、そんなユーザーの目にも止まり、購入に繋がりやすくなりますよね」
また、ワークショップのお手伝いをしていたMさんは、商品写真にちょっとした工夫をしているようです。
「メルカリの画面には、商品画像と価格しか掲載されません。このままだと目立たないので、画像に『ほぼ新品』『最安』などといった文字を添えて、写真だけでどういう商品なのかわかるようにしています」
「商品に一言添える」など、発送後のケアはもちろん大事ですが、出品時に購入者の目に止まることが、「売る」ためにはなにより重要なのかもしれません。
これから年末にかけて、どのご家庭も大掃除に追われるはず。いらなくなったものをメルカリに出品すれば、思わぬ臨時収入が手に入るかもしれませんよ。
<写真・取材・文/ESSEonline編集部>