ワインといえば、赤ワインを思い浮かべる人も多いのでは。なかでも「カベルネ・ソーヴィニヨン」と「メルロー」という赤ワインの2大品種は覚えておきたいもの。
ソムリエの福村真弓さんが詳しく教えてくれました。

カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローが分かればワインはもっとおもしろくなる!

赤ワインを選ぶ際に知っておきたい基本の品種をご紹介します。世界的に需要が高く、世界中のメジャーなワイン産地で栽培される「国際品種」と呼ばれる品種に注目して、おすすめの1本をご紹介します。

今回はワインを楽しむ際にとくに知っておきたい黒ブドウ品種のカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを一挙にご紹介します。

●カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローのおいしいブレンド!絶対おすすめの1本

シャトー・ルデンヌ・ルージュ
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フランス人からも愛されるボルドー地方のおすすめの1本をご紹介します。

【絶対おすすめの1本】

・シャトー・ルデンヌ・ルージュ 生産国:フランス 参考小売価格(税別) ¥3,200 輸入元:アサヒ

【香り】

ダークチェリーやブラックベリーなどの黒いベリーの香りに、ドライフルーツのプルーンなどの香りも感じられます。さらに、黒コショウやクローブなどのスパイスの香りが調和しています。

【味わい】

味わいは辛口でしっかりとした果実の凝縮感がり、ソフトでシルキーな飲み口。味わいも調和がとれており、今、まさに飲み頃のワインです。

【飲むシチュエーションと合わせる料理】

果実の凝縮感となめらかな飲み心地は、上質なサシの入った和牛のステーキや焼肉と合わせて特別なディナーに楽しみたいワインです。

バラのモチーフと高級感がある黒のシックなラベル

バラのモチーフと高級感がある黒のシックなラベルは、おみやげや贈答用にもぴったり。

●タンニンと酸が豊富で、しっかりとした味わいのカベルネ・ソーヴィニヨン

世界で最も多く栽培されているワイン用の黒葡萄品種はカベルネ・ソーヴィニヨンです。まずはカベルネ・ソーヴィニヨンを抑えましょう。

カベルネ・ソーヴィニヨンは粒が小さく、果皮が厚いため、色調が濃いワインです。また、タンニン(渋み)と酸が豊富で、しっかりとした骨格が特徴。カシスなどの黒いベリーの香りに、スパイシーな黒コショウの様な香りがあります。

●糖度が上がりやすく、柔らかくてフルーティーな味わいのメルロー

メルローはカベルネ・ソーヴィニヨンに次いで2番目に多く栽培されているワイン用の黒ブドウ品種です。
メルローは糖度が上がりやすく、酸は低くめで柔らかく、フルーティーなワインになります。プルーンやスミレの花の様な香りが特徴です。

●ボルドー地方のカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローが“王道”!

ブルス広場と水鏡
ボルドー市のNo.1インスタ映えスポット。ブルス広場と水鏡

カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローはボルドー地方が王道の産地として知られています。ボルドー地方では1世紀頃からワイン造りが行われており、歴史あるワイン産地のひとつ。栽培面積の約89%が黒ブドウ品種で、メルロー、次にカベルネ・ソーヴィニヨンが多く栽培されています。

●カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローのブレンドがおいしい!

カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローはブレンドされることが多く、「ボルドーブレンド」とも呼ばれています。
カベルネ・ソーヴィニヨンがワインに骨格やボディーを与え、メルローの柔らかさや、滑らかさが加わることで、バランスがよいワインになります。
また、ブレンドすることで、香りや味わいにも複雑さが増します。

●ボルドーはフランス人が最も住みたい都市のひとつ!

シャトー・ルデンヌ
ピンクの壁が目印のシャトー・ルデンヌ(シャトーはお城の意味)

ボルドーはフランスの南西部、ジロンド県に位置しています。
中心部はパリから電車で約2時間、飛行機で約1時間の場所に位置し、フランス人が最も住みたい都市として有名。

シャトールデンヌの室内
シャトールデンヌの室内

ボルドーの市街地はユネスコ世界遺産登録の市街地の中で、世界一の広さを誇ります。年間700万人もの観光客が訪れ、観光地としても人気の都市です。

世界中で栽培されているカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロー、この2つの品種を覚えて、ぜひワインの楽しみの幅を広げてみましょう。