主婦業のかたわらエッセイストとしても活動する若松美穂さんが、楽しく、豊かに暮らすためのさまざまな工夫をつづります。

子育て後は 時間のかけるところを変えてみる

わが家、娘が18歳と23歳になり、子どもにかかる時間は激減し、自分時間が一気に増えました。当然、周りのママ友もまた同じ。
「寂しい」「なんだか一人ぼっちになった気分」というお気持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、きっとこれは、子育てをしている多くの方に訪れるものなのでしょうね。

だからこそ、「楽しい企画を立てよう」「楽しいことがあったら声をかけてね」という周囲の雰囲気を感じます。私も「誘われたら行ってみよう!」「自分でも計画を立ててみよう」「時間のかける場所、かけ方を変えてみよう」と、試してみているところです。

栗拾い
すべての画像を見る(全7枚)

先日は、栗拾いに出かけました。

イガグリ

私、勝手に、栗拾い=イガグリの中から栗を取るというイメージだったのですが、違うんですね(ほかの人もみんなそう思っていた様子)。

栗が自然に口をあけて、中身が落ちていくのがわかります

写真の左から右を見ると、栗が自然に口をあけて、中身が落ちていくのがわかります。

拾う作業がメイン

ですから栗拾いは、地面にゴロゴロ落ちているのを拾う作業がメインで、ときどきイガグリごと落ちていたら、中から取り出す…という感じでした。

木は一本なのに、あっという間にカゴがいっぱいになって、驚きます。

新たな場所に出かけると、栗一つでも、知らないことを知ったり、友人たちと、新たな体験を共有する楽しみもあります。

栗のゆで方や、調理法の話で盛り上がり

帰りのクルマの中は、栗のゆで方や、調理法の話で盛り上がり。ずぼらな私は、簡単な方法を採用させていただきました。

「炊飯器に栗とひたひたの水を入れて早炊き機能のスイッチをオンするだけ」で、栗の皮が、ぐっとむけやすくなります。栗は水から上げない方が、乾いて堅くならず、最後までむきやすい状態が続いたよう思います。

栗むきも時間がかかるけれど、せっかくできた時間だもの。季節を感じる、丁寧に暮らす、手間をかけることに使うのも、いいのかな。

季節を感じる

今回は栗ご飯以外にも、栗の渋皮煮にチャレンジ。

栗の渋皮煮

重曹を入れて3回ゆでから、お湯で2回ゆで、最後に砂糖を入れて煮る。

かなり手間がかかりますが、できたときには、本当にうれしくて。

初めはわからないことだらけで、大変さも感じますが、一度経験すると、必要なもの、時間、手順、気をつける箇所などがわかるので、次回は気がラクにできますね。

どんなことも、そんなものかもしれません。

この先は、自分の体験を増やすことに時間を使ってみようかなと思っているところです。

【若松美穂(わかまつみほ)】

お金をかけずにセンスと工夫でおしゃれに暮らすカリスマ主婦読者として、生活情報誌『ESSE』や『サンキュ!』などで紹介され人気者に。2011年、心理カウンセラーの資格を取得。主婦業のかたわら、エッセイストとしての執筆活動のほか、講演、各メディアへの出演など多方面で活躍。夫と娘2人、母親の5人家族。埼玉県在住。公式サイト「“いま”と“みらい”のへや」にて最新情報を更新中