ごちゃつきがちな掃除道具。収納場所がなくてリビングに出しっ放しにしていたり、取り出しにくい場所に置いていたりと、置き場所に困っている人も多いのでは?
「そんなとき、じつは使えるのが“扉裏”。上手に活用すれば、取り出しやすく快適な収納スペースになります」というのは、整理収納アドバイザーのはなむらあやさん。
今回は、100円アイテムだけで、扉を傷つけずにつくれる扉裏収納について紹介してくれました。
普段隠れているのに取り出しやすい!掃除道具は扉裏収納がベストだった
扉裏のスペースを活用するためには、「浮かせる収納」がポイント。フックなどを取りつけてものを浮かせることで、デットスペースだった扉裏が、使いやすい収納場所に早変わり。扉をあけたらすぐに取り出せるので、動線もバッチリです。
●かさばる掃除道具は扉裏にスッキリ収納
長さや大きさなどもバラバラで、自立しないものも多い掃除道具。普通に収納しようと思うと、スペースをたくさん取ってしまいますよね。
そんなとき、あいている収納扉の裏を利用して、浮かせて収納すれば、使い勝手のよいスッキリ収納が叶います。
●ペタッとはるだけでだれでも簡単につくれる
自立しないフローリングワイパーやカーペットクリーナー、傘などは、押すだけでカチャッとハマる「ワンキャッチ」(写真左)がおすすめです。直径3cm、500gまでのものなら取りつけ可能で、片手でも簡単に着脱ができるので便利。
ワンキャッチは、セリアやキャンドゥ、ダイソーなどの100円ショップで販売してます。
引っかけ穴がついているものやハンガーなどは、フックに引っかけて浮かせる収納を。わが家では「はがせるテープ ステンレスフック」(写真右/ダイソー)の大と小を、重さに合わせて使い分けています。
取りつけたいものに合った収納アイテムを、取りつけたい場所にペタッとはりつけるだけで、簡単にものを浮かせる収納スペースのできあがり。
●きれいにはがせるテープを使えば、扉を傷つけない収納が叶う
新たに収納スペースをつくるとき、壁に穴をあけたり、取り外した後にはりつけ面がはがれたり、テープの跡がついたりしないようにしたいですよね。
そこで、わが家で愛用しているのは、「しっかり貼れてきれいにはがせる両面テープ」(ダイソー)。
※こちらの製品は壁紙(塩ビ製、布製、紙製)には使用できません。十分な密着が得られず落下したり、はがすときに壁紙を破く恐れがあります。
SS、S、M、Lとサイズ展開も豊富なこのテープ。中身は3Mの「コマンドタブ」が入っています。コマンドタブとは、壁にしっかりと装着できるだけでなく、はがしたいときに、真下にテープをゆっくりと引っ張るだけで、壁を傷つけずにきれいにはがせる画期的なテープです。
たとえば、ワンキャッチの場合、取りつけ面に粘着テープはついているけれど、粘着力が強いので扉が傷つかないか心配です。そんなとき、「しっかり貼れてきれいにはがせる両面テープ」を裏面にはることで、扉を傷つけずに収納スペースをつくれます。
ちなみに、今回使用したダイソーの「はがせるテープ ステンレスフック」のように、引っ張るだけで簡単にはがせる特殊な粘着シートつきの商品もあるので、用途に合わせて使ってみてください。(写真左)
※こちらの製品は凸凹、ザラザラ、表面がはがれやすい面には取りつけられません。
●カゴやトイレブラシ、洋服も扉裏へ!アレンジいろいろ
引っかけられる場所がないものには、カゴを取りつけて入れる方法もあります。
たとえば、床掃除をするときに欠かせないフローリングシートは、フローリングワイパーの近くに置きたいので、ワイパーのすぐ隣にカゴを設置。
ステンレスフック小をふたつ取りつけて、カゴをかけるだけで完成しました。
トイレにある収納扉の裏も活用。トイレブラシを挟む柄の部分を浮かせて収納しています。
わが家には幼稚園に通っている子どもがいます。毎朝、リビングで制服に着替えるので、リビングにある収納扉の裏には、身長に合わせてフックを取りつけ、ブラウスと帽子を浮かせて収納しています。
取り出しやすい場所に、掛けるだけの簡単な収納を用意することで、子どもでも自分で身支度ができて、元の場所にしまえる仕組みをつくりました。
貴重な収納スペースになる扉裏。100円アイテムを使って簡単に収納スペースを増やせるので、使っていない収納扉の裏があれば、ぜひ試してみてください。
※初めて使うアイテムは説明書きをよく読んだ上で目立たない場所で試してください。