こんにちは、エッセイストで整理収納アドバイザーの柳沢小実です。暮らしをおしゃれで快適にする整理収納術や、衣食住にまつわるさまざまなアイデアを提案していきたいと思います。皆さんの暮らしのちょっとしたヒントになったらうれしいです。
今回は紙袋やレジ袋の話です。
憧れのお店、デザインがすてき、旅の思い出…、買い物をしてもらう紙袋には、夢が詰まっています。だから、なんとなく捨てられなくて、わが家にもそれなりの量があります。
たとえば、ラデュレの紙袋は、まだ日本に上陸する前にパリのショップでもらったもの。しかし、それはすでに11年前のこと。その間に2回も引っ越ししたというのに、11年間も持っていたなんて…。しばし呆然としてしまいました。
このように、紙袋は「入れ替わってない=使われていない」率の高いアイテムです。では、なぜ持っているのでしょう。コレクションと言いきれるならよいですが、使うかもと考えて保管してあるなら、その考えを改めたほうがいいのかもしれません。
発想の転換で捨てられないブランド紙袋を使いこなす方法
ということで、紙袋を使う方法いくつか紹介します。
・紙ゴミを出すのに使う(紙ゴミ置き場の近くに差し込んでおくと使いやすい)
・なにかを差し上げたり、おすそ分けする際に使う
・使わないサイズは思いきって処分する
紙袋を持っていていい量の目安は、段ボール一箱分では多いです。経験上、そんなに持っていても置いているだけになってしまうからです。できればその半分以下、よく使うサイズを大中小10枚ずつくらいが理想です。
私は紙袋を、部屋に置くゴミ箱の代わりに使っています。ゴミ箱はそうきれいな存在ではないからできれば置きたくないのと、なにより回収したりビニール袋をかけ替えたりするのがおっくうだからです。広い家ではないので、ゴミを捨てたいときは、ゴミを置いているキッチンにその都度捨てにいっています。とはいえ、ダイニングテーブルのまわりや、水回りではゴミ箱がないとやっぱり不便なので、紙袋をゴミ箱代わりに利用しているのです。
紙袋を設置しているのは2か所。ダイニング近くと、洗面所です。
紙袋は、ダイニングの椅子にかけています。ここで仕事をしているので、紙ゴミやらなにやら、ゴミが出たら体をちょっとひねってぽいっ。ある程度たまったら、袋ごと捨てればいい。面倒くさがりの自分にはぴったりです。
洗面所は、濡れたものを入れることも多いので、紙袋よりもレジ袋がいいことも。洗面台の引き出しにフックをつけて、そこに袋をかけています。機能的にはバッチリですが、見た目はあまりよろしくないので、夜に袋をつけて朝捨てることもしばしばです。
紹介したアイデアのように、「家には当然これを置くべき」という先入観から自由になりましょう。家の中でくらい、自分のやりやすさに合わせた自由な発想で。より身軽に、手間のかからない方法を探すと、暮らしやすさにつながります。
【柳沢小実さん】 エッセイスト・整理収納アドバイザー。手間をかけずすっきり見せる収納を日々研究中。また、豊かな暮らしにまつわる著書、雑誌への連載など多数。日記や掲載誌情報などを公開しているHP「ふらりふらり帖」や、大好きな台湾の情報をInstagram「tokyo_taipei」で発信。