政府は東京オリンピック・パラリンピックに向けてキャッシュレス決済を推進中。その一環として今月からキャッシュレス決済をすると、最大5%のポイント還元が実施されることに(2020年6月末までの期間限定)。

「増税による消費の冷え込みを防ぐことを目的とした政策ですが、これを機にキャッシュレス化を加速させる狙いもあるでしょう」と語るキャッシュレス研究の専門家・岩田昭男さんに、数あるコード決済のなかでおすすめのものを聞いてきました。

スマホに表示したコード決済アプリ画面
コード決済、おすすめなのは?
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おもなコード決済は6つ。自分に合ったものをチョイスして!

キャッシュレス決済のなかでも急速に普及しているのが「コード決済」。多くの企業がコード決済サービスを開始しているので、「どこを選んだらいいのかわからない」という人も多いはず。

岩田さんおすすめの6つのコード決済の特徴をチェックして、自分にとってメリットが大きいものや使いやすそうなものを選びましょう。

●各社それぞれ特色が。自分に合ったものを選ぼう!

・楽天スーパーポイントが貯まる「楽天ペイ」

決済するごとに楽天スーパーポイントが貯まるので、楽天のサービスを利用している人向き。ポイント還元キャンペーンを継続的に実施しているので、貯まるスピードが加速。楽天IDがあれば登録も簡単。加盟店数が多いのも特徴。

・dポイントを貯めている人に「d払い」

ドコモユーザーなら、毎月の電話料金と合わせて引き落とせる。実店舗だけでなく、Amazonなどの通販サイトの支払いにも対応しdポイントが貯まり、使える。dポイントを貯めている人におすすめでドコモユーザー以外でも利用可。

・地方の個人店でも使える「ペイペイ」

加盟店に個人経営のお店が多いのが特徴のひとつ。電話番号とパスワードがあれば登録できるので、簡単に始められる。新規登録し、銀行口座を登録すると1000円相当プレゼントするキャンペーンを実施中。

・メルカリで不用品を売ってお買い物「メルペイ」

コード決済用単独のアプリではなく、フリマアプリ「メルカリ」を使った決済サービス。メルカリの売上金をそのまま支払いに使えるので、メルカリ利用者におすすめ。割引率の高いクーポンを常時配信している点も魅力。

・割り勘・送金が簡単「LINEペイ」

割り勘は幹事がLINE友だちに送金依頼を送り、友だちがワンタップで幹事に送金して完了。LINE家計簿などの家計簿アプリとの連携もOK。またセブン銀行ATMで残高を現金出金することも可能(手数料216円、1日1万円まで)。

・ゲーム&スタンプでクーポンが獲得できる「ファミペイ」

ポイント、クーポン、バーコード決済などの機能をオールインワン。対象商品を購入してクーポンが貯まったり、ゲームをクリアするとクーポンが配信される。買い物内容をスマホで確認できる「電子レシート」機能を搭載。

●コード決済で注意すべきことは?

・とにかく使いすぎには注意

キャッシュレス決済全般に言えることですが、財布からお金が減らないのでお金を使っている感覚が希薄に。使いすぎを防ぐために利用履歴をこまめに確認する、チャージするときは1か月の予算を決めるなどの対策を。

・バッテリーチェックは忘れずに

スマホのバッテリーがきれたら、コード決済も使用不能に。外出前にバッテリーをフル充電する、充電ケーブルを携帯する、充電できるスポットを確認しておく、画面の明るさを調整するなど事前の備えを忘れずに。

・使えるお店を確認して

コード決済できるお店はどんどん増えていますが、使えないお店も。またお店によって利用できるコード決済が異なることも。お店の入り口付近に利用できるコード決済の表示があるので、入店前にきちんと確認しましょう。

ESSE11月号

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