悩ましいクローゼットの整理。とくに子ども服は、サイズがまちまちで整理が大変です。さらに「下の子が着られるかも?」「だれかにあげるかも」などと悩んでしまい、つい必要以上に残しがちです。
そこで今回は、3人の子どもの服を、機能的なクローゼットですっきり管理している収納達人・伊藤由維さんのお宅を取材。散らからない子どものクローゼットのつくり方を教えてもらいました。
子ども服の管理はシンプルに。散らからないクローゼットのつくり方
今回教えてくれた伊藤さんは、子ども3人の服を1か所のクローゼットですべて管理しています。探しやすく戻しやすい工夫をご紹介します。
●結束バンドで3姉妹の服が混ざるのを防止する
子ども3人の服は、畳む収納からかける収納にチェンジ。
3姉妹の服が混ざらないように、ポールに黒い結束バンドをつけて区切っています。
「洗濯用とクローゼット用のハンガーは共通。かけ替える手間なくしまえます」
●正しい位置にあれば畳まなくてもOKに
洗濯ものをしまってくれる夫のことも考え、細かいものは投げ込み収納でOKに。その分引き出しの数を増やし、種類が混ざらないようにしています。
「あるべき場所に入っていればいいので、きれいに畳むことにはこだわりません」
●ラベルはオシャレさよりわかりやすさを重視
ネットでダウンロードしたイラストを切り取り、100円ショップのカードケースに入れて両面テープで接着。
「最初は文字だけでしたが、子どもたちのわかりやすさを優先して絵と文字の両方を並べてひと目でわかるようにしています」
上手な処分のコツとは?衣替え時の捨て方マニュアル
クローゼットを使いやすくキープするには、服を手放すことも重要です。Yさんに、後悔なく服を減らすコツを教えてもらいました。
●シーズン終わりに捨てる服を決める
洋服の見直しは春と秋。衣替え時に、しまうもののなかから、しばらく着ていない服や汚れなどをチェックします。シーズン前に捨てて、あとで必要だった! と後悔したことも。シーズン後だと必要のない服がすぐわかります。
●もらったおさがりはその場で判断
着ると判断した服は子ども別にして紙袋にまとめ、衣替えのタイミングで再チェック。大きくてまだ着られない場合は、シーズンオフの服と一緒に収納ケースに保管します。
●シミやヨレヨレの服は高くても手放す
食べこぼしのシミや毛玉のある服、色あせやヨレなど、傷みが目立つ場合はお気に入りの服でも役目は終えたと判断。状態がよく、フリマなどで100円以上で売れそうなものは売り、それ以外はリサイクルに回すか捨てています。
「投げ込み収納でOK」や「わかりやすさ優先」など、肩の力の抜けた収納をしている伊藤さんですが、以前は、見えない場所まで完璧に整っているのが片づけや収納だと思っていたのだそう。
「でも、三女が生まれてからものが増え、こだわっている場合ではなくなって…。管理や手間が煩わずらわしいことや性格に合わないこと、家族が面倒に思うことは極力やめました。わかりやすいラクな収納。これがいちばんでしたね」