今年の夏は連休も多く、旅行などお出かけされた方も多いのではないでしょうか? 今回は、人気リゾート地・北海道はトマムへESSE online編集部員が夫婦2人旅に行ってきたので、ご紹介したいと思います。
すべての画像を見る(全18枚)トマムに行くなら今のうち!夏のトマムリゾートの魅力
テレビでトマムの景色を見てから、「秋の旅行は絶対ここに行きたい!」と夫婦で意見が合致!
もちろん、トマムといえばスキーの本場でもありますが、やはり夏の緑が残ってる今がいい! ということで、去る9月13~16日の4日間で行ってきました。気温は日中だと18℃前後。半袖だとちょっと肌寒いくらい。薄手の長袖シャツと厚手の羽織りものなど、寒さ対策をして挑みました。
●トマムが存分に楽しめるホテルをチョイス
トマムは、新千歳空港から車で1時間半、とかち帯広空港からは車で75分。我々は今回、帯広空港から送迎バスで向かいました。北海道に降り立った瞬間、澄んでいておいしい空気を存分に堪能。そして見渡せば、果てしない大空と広い大地…うっかり松山千春さんの歌詞を思わず口ずさんでしまったのでした。
滞在先のホテルの土地を生かしたアクティビティや食事が楽しめるということで、決めたホテルが「クラブメッド」。ここは、旅行代金の中に、往復の航空運賃、空港~ホテル間の送迎、宿泊費、滞在中の飲食代、アクティビティの料金が込みというのも余分なお金が発生しないのでラクちんです。
また、決め手になったのは、ほかのホテルにはないスタッフさんがおもしろいとすすめられたからです。
当ホテルではスタッフはG.O(ジェントル・オーガナイザー)と呼ばれ、外国の人が多いのも特徴。基本の言語は英語です。もちろん日本語を話せる人もいますが、英語が飛び交う空間はまるで海外に来たかのようでした。とてもノリがいいのでかしこまったサービスというよりも、フレンドリー。出迎えてくださった瞬間から、ホテル内で顔を合わせるたびに無邪気に絡んでくれました。
●トマムならではのアクティビティを余すことなく体験
トマムに来たからには、やはり日常ではなかなかできない体験がしたい! ということで、夫婦で楽しんできたアクティビティを紹介します。
【空中ブランコ】
やったことある人…ほとんどいませんよね? 夫は躊躇していましたが、私は無駄な自信があり、トライしてみることに! なぜなら見ているとお客さんのほとんどは、次々と回転を決めていたからです。私も大ワザを決めて、きっちりカメラに押さえてもらいたい! 夫には撮影係を頼みました。
が、現実は回転できず…。体が硬いのか筋力がたりないのか、はたまた私が重いのか…。遠心力で手を離さないようにひたすらぶら下がるのみ。G.Oさんたちはできてもできなくても拍手喝采で盛り上げてくれます。恥ずかしい。でも、いい思い出になりました!
【マウンテンバイクでトマムを散策】
トマム周辺を徒歩で散策するのは難しいもの(巡回バスはあります)。そこで、人気なのがトマムの景色を見渡しながらできるサイクリング。日頃の運動不足を解消するべく夫婦でチャレンジ。このグリーンのなか、高低差がある緑の丘を子どものようにビュンビュン自由に走り回るのでとてもストレス解消になりました。
途中、牛も見かけた…! 普段見ることがないだけに、子どものように「おっきぃ、おっきぃ」とはしゃいで、夫を引かせてしまいました。
ちなみに翌日、太ももが筋肉痛になりました。
【アーチェリー】
こちらはとくに夫がやりがたっていたアクティビティでした。矢が的へ届かなかったり、変な方向に飛んでいくかと思いきや、意外とスパッと的に入ってくれるので、その感覚がとても爽快。どっちが真ん中に近い的を狙えるか、つい競争心が芽生えました。
●北海道の大地を存分に味わえるビュッフェ式レストラン
食事は、朝昼晩ともにビュッフェ形式で自由に盛りつけができます。北海道といえば、海の幸、山の幸、おいしいものがとにかくたくさん。原産のものを使って、多国籍の料理のバリエーションがあり、3日間の滞在なのに飽きることはありませんでした。
普段食べられないような珍しい野菜ももりだくさん&食べ放題! 自分でざくざく切ってオリジナルサラダをつくりました。
北海道に来たからには欠かせないのがサッポロクラシック。ビバ・大人旅です!
そして、ご飯を食べたらすぐ部屋に戻って眠るだけ…ではありません! じつはここ、クラブメッドの夜は長い…! ホテル内にある大きな会場(その名も雲海)に宿泊客が集結し、G.Oさんたちのステージで大盛り上がりなんです。お酒を飲みながら海外の人やG.Oさんとコミュニケーションが取れるので、ついつい同じテンションで楽しんでしまいました(早朝にお出かけする人にはちょっとキツいかも?)。
ちなみに、ゆったりな大人時間を楽しめるバーもあるので、家族によって好みの時間を過ごせるのも魅力でした。
●音楽、環境保護、食、大自然を味わうフェスで大賑わい
滞在中の3日間、クラブメッド発のエコ・音楽フェス「Green Beats(グリーンビーツ)」が開催されていました。通常のアクテビティに加え、海外アーティストのパフォーマンスや地元北海道の環境保護団体によるワークショップなどが設置。
アイヌ衣装の展示、民族音楽、廃材を使ったものづくりなどなど、ホテル敷地内の各所でブースが設けられ、来場者を楽しませていました。
そんななか、我々夫婦がとくに興味を持ったのは、ちょっぴり地味ですが、薪割り体験。
薪割りといえば斧ですが、写真のようなトンカチを使って簡単に割れるキンドリングクラッカーという器具にチャレンジさせてもらいました。
薪の設置も安定するし、女性の力でもきれいに割れるので、初心者にはピッタリ。アウトドアグッズとしても売られているそうです。
夜には割った薪で焚き火。ただただ火を見つめ、無言の時間を過ごしましたが、それもまた心地がいいもの。昼にたくさん体を動かしたので、心から休息できるいい時間になりました。
●観光はしなかったけど、逆に深まった夫婦の絆
今回の3泊4日の旅は、トマム以外を観光することもせずホテル周辺でがっつり過ごしました。でも、あえてなんの予定も立てず、のんびり起きてご飯を食べ、体を動かして、夜にお酒を飲んで…いわゆるホテルに引きこもり状態。せっかくの北海道、ほかも観光したらいいと思いつつも、そこにはメリットしかありませんでした。
それは、出かけるプレッシャーがない分、夫婦でギクシャクしなかったということ。
旅をすると元を取ろうと、ついついあらゆる場所に足を運びたくなってしまうもの。でも、このトマムという場所だけで過ごしても、遊び場がたくさんあるので、社会のストレスから解放されて、穏やかに過ごすことができました。
最後に、トマムと言えば雲海です。1日だけ、朝の4時起きで雲海を見に行きました。残念ながら、雲海は発生しませんでしたが、きれいな朝焼け、そして幻想的な雲を拝むことができたのです。
朝日が現れるまでは「眠い」「寒い」と出てくる会話はこれくらいだったのですが、いや、やっぱり早起きは得しかないと実感。
今年もあと3か月。「なんとか乗りきろう!」と夫婦で無言の決意表明をしたのでした。
【●今回伺ったホテル クラブメッド北海道トマム】<撮影・取材・文/まいまい>