マイクロプラスチックによる海洋汚染問題をきっかけに、その存在に注目が集まっている紙ストロー。大手ファストフード店でも導入事例がありますがその使い心地は実際どうなのでしょうか。
そんな話題の紙ストロー、ダイソーで種類豊富に売られています。整理収納アドバイザーの視点から日用品の研究を行う藤原暁さんが使用感をレポートしてくれました。
ダイソーの紙ストローは、ナチュラルからカラフルまでバリエーション豊富!
先日ダイソーに行ってみると紙ストローが売り場の一角を占めていました。
カフェ風の無地白、クラフトはもちろん、シックなモノトーンやパーティ向けのカラフルなものまでさまざまです。プラスチックストローには色物はあっても模様は入っていないので、かわいいプリント柄があるのは紙ストローならではですよね。
●6種類をくらべてみました
すべての画像を見る(全4枚)写真左から、カフェフラワーディア、クラフト、メタリックアソート、パステルストライプ、カラフルボーダー、ブラックアソートです。
カフェフラワーディアとクラフトはコーティングなし、ほかの4柄は表面に水をはじくポリプロピレンのコーティングがされています。コーティングされている方はなしのものよりも少し分厚く、硬くて丈夫です。
その分、コーティングありの方は入数が少なく、割高でもあります。
●水につけて耐久性をチェック
グラスに水を入れ、ストローをさしてどれぐらいでやわらかくなるのか試してみました。
コーティングなしのストローには「紙製ですので、10分程度でやわらかくなります」と表記してあるので、15分つけてみました。
結果は…。
コーティングなしのものはやわらかくなりました。が、破損することはなく、普通に吸うには問題ありませんでした。
コーティングありのものは15分たってもやわらかくなることなく、見た目もほとんど変わりませんでした。この後しばらく水につけていましたが、30分程度ではコーティングがはがれることもありませんでした。
●ドリンクを飲んでみました
私と友人、5歳と2歳の子供で実際に紙ストローでジュースを飲んでみました。
やはり厚さがある分、異物感があって口あたりはよくないかな、と最初は思いましたが、慣れれば気にならなくなりました。子どもたちも気にならないとのこと。
ただ、2歳の子はストローを噛んでしまい、すぐに潰してしまいました。これは子どもあるあるだと思います。
でも噛んで潰れても吸うことはできましたし、かなり強く噛んでも噛みちぎれることはありませんでした。ただし、商品の注意書きにも「小さなお子さまが使用される場合は、必ず保護者の方がご指導くださいますようお願いします」とあるので、使用中は目を離さないようにしたほうがよさそうです。
●ダイソーの紙ストローのいいところ、悪いところ
【いいところ】
・ゴミの分別がラク
・今までになかった、かわいいプリント柄が楽しめる
・柄のバリエーションが豊富でグラスマーカー代わりになる
・ストローの断面が口に刺さる心配が少ない
【悪いところ】
・耐久性がよくない(商品によって差がある)
・口あたりが気になる
・曲がらない
・プラスチック製に比べると割高
どの理由で商品を選ぶかは人それぞれだと思いますが、私はこれからは紙ストローを買おうと思いました。環境のことが気になりますし、割高と言っても家庭で使う分には100円で20本も買えるなら十分です。簡単にカットもできるので、小さな子供さんには半分に切って使うのもありですよ。
そしてやっぱり柄がかわいい! これにつきます。
プリント柄がかわいかったので、1センチほどに短くカットしてストロービーズにして、5歳の娘とブレスレットをつくってみました。ダイソーに売っているビーズ手芸用の細ゴムにビーズとストロービーズを交互に通しただけです。
紙なのでストローのカットも簡単。コーティングしてあるものは汗などの水濡れにも強いので子どもの工作に使うのにはいいなと思いました。プラスチックのストロービーズだと子どもがチクチクして痛がるのですが、紙ストローだとあまりチクチクしないので、気に入ったようですぐにつけていました。よほどうれしかったのかかなり長時間つけていましたが汗で張りついたりしなかったので、つけ心地もよさそうでした。