見た目やにおいなど、いろいろと気になるのが生ゴミ。
アメリカでは、生ゴミを冷凍庫に入れるためのアイテムが売られているそう。シアトル在住のエディター・Norikoさんに、冷凍庫用ゴミ箱を体験リポートしてもらいました。
アメリカの生ゴミ処理事情。冷凍するというアイデアも
●アメリカでは生ゴミ処理、どうしてる?
まず、うちの近所の家庭ゴミ回収事情について説明しますと、一般ゴミ、リサイクルゴミのほかに、庭ゴミというのがあります。それぞれ黒、青、緑と色分けされた大きなバケツに入れておくと、別々に回収されます。
食べ物由来の生ゴミは土に還るので、庭ゴミと一緒のカテゴリー。庭のある家では、生ゴミを回収用に出さず、庭の一角にためておいたり、コンポスターと呼ばれる装置をシンクに設置して粉砕したりして、たい肥にすることもあります。
家の中ではどうしているかというと、日本の三角コーナーのようなものは見かけません。普通は、シンクの下にあるキャビネットをあけると、生ゴミ用のゴミ箱が収納されていることが多いのです。
アメリカでは、ゴミは人目につかないように隠して収納が鉄則! わが家でも、これまでは生ゴミ用のゴミ箱をシンク下に収納していましたが、そのゴミ箱が壊れてしまい、どうしようかと思っていました。
ドラッグストアを覗いたところ、エコ商品棚に「冷凍対応」とうたう見慣れないゴミ箱を発見。一緒にいた息子が興味をもったこともあり、エコ教育を兼ねて買ってみることにしました。
●生ゴミを冷凍するというアイデア
このシリコン製のゴミ箱は、日本の三角コーナーよりは大きいものの、アメリカの一般的な生ゴミ用のゴミ箱よりは、かなり小さめ。それもそのはず、冷凍庫のラックにすっぽり入るサイズなのです。
調理で出た生ゴミを入れ終わったら、シンク下ではなく冷凍庫へ収納します。ほんの数分前までは、「食べ物」であった生ゴミは、まだ新鮮(?)なまま。「生ゴミを冷凍」と聞くと抵抗を感じるかもしれませんが、実際は、ほぼ食べ物を冷凍しているわけですから、いつもの冷凍庫の中身とさほど違いはないのです。
3日分くらいの生ゴミは余裕で入るので、手の空いたタイミングで外の回収バケツに入れればOK。もともとシリコン製なので、洗うのも簡単ですが、わが家では時短のために、土に還るゴミ袋をゴミ箱にかぶせて使い、洗う手間も省いています。もちろん、冷凍庫の中に隠れている生ゴミは、人目にもつきません。
●生ゴミにまつわる悩みを解決するお助けアイテム
生ゴミといえば、暑い時期はとくに、においやヌメり、コバエの発生などが悩みのタネ。でもこの「生ゴミ冷凍方式」なら、生ゴミは腐らず、密室状態なので、それらの問題は一挙に解決できます。
この商品自体は扱いが簡単なシリコン製で、シンクまわりに引っかけて使える取っ手つきとすばらしいのですが、わざわざ高くつくエコ商品を買う必要もないでしょう。冷凍庫に入れられる容器でさえあれば、100均で十分かもしれません。
エコ商品でも、100均でも、おすすめは子どもに選ばせること。息子は「自分が選んだ」生ゴミ用ゴミ箱に生ゴミをちゃんと入れてくれますし、外の回収バケツに入れるお手伝いも進んでこなします。じつは3日分の生ゴミというのは、ちょうど小さな子どもでも持てるサイズと重さでもありました。
まだまだ残暑が続くこの時期、生ゴミ冷凍保存はいいことづくし。ぜひお試しを!