夏に履き倒した白コンバース。家で汚れを洗ったら、真っ白になったはずなのに、あとぜなぜか黄ばんでしまう、ということも。
宅配クリーニング会社・東田ドライの神崎真璃さんによると、じつは「お酢」を使うことで黄ばみが消えるのだそう。
ここでは黄ばんでしまった白やアイボリーのキャンバススニーカーの洗い方を教わりました。
白コンバースに黄ばみができる原因と、正しい洗い方
「白やアイボリーのキャンバススニーカーやスリッポンでは黄ばみが発生しやすいのですが、原因は、洗うときに使う洗剤です」と神崎さん。
靴を洗うときは洗濯用洗剤や重曹、専用の固形洗剤などを使いますが、そのほとんどの成分がアルカリ性。
アルカリ性の物質は紫外線に反応し黄色く変色してしまう性質があり、靴に残ったアルカリ性の物質が黄ばみに転じてしまうのです。
アルカリ性の洗剤を使う際は、とにかくよくすすいで靴にアルカリ性の物質を残さないようにすることが大事ですが、靴はギュッと絞れないため、衣類と違ってすすぎ残しが起こりやすいもの。
「黄ばみが残ってしまったときの対処法としておすすめなのが、酸性の物質でアルカリ性の洗剤を中和させることです。ご自宅にある酢やクエン酸で簡単にできますよ」
●黄ばんだ白コンバースの洗い方
【用意するもの】
・中性洗剤(台所用中性洗剤でも可)
・酢またはクエン酸
・バケツなどの桶
・ブラシ
・ぬるま湯
【手順】
(1)バケツなどの桶にぬるま湯を張り、靴を15分程度浸けおきします。
(2)漬けおきが終わったら、ブラシに中性洗剤をつけて靴を洗い、しっかりとすすぎます。
(3)バケツにぬるま湯を張り、酢200mlまたはクエン酸大さじ2を入れて混ぜます。その中に靴を入れ、2~3時間放置します。
(4)時間がたったら再度靴をよくすすいでください。においがしなくなったら完了です。風通しのいい日陰で干しましょう。
●今回のポイント
・漬けおきは2~3時間以上にしない長く漬けると、靴に酢やクエン酸のにおいが移ってしまったり、靴の生地が変色してしまったり、汚れが靴の生地に戻ってしまったりなどの弊害が発生する可能性が。
そのため、2~3時間程度を目処に漬けおいてください。
白以外の布(キャンバス生地)製コンバースで、生地の色が濃い場合は、色落ちしてしまう可能性があります。洗濯前に靴の目立たない部分で色落ちチェックしご確認してください。
色落ちチェックには、キャップ一杯分ほどの中性洗剤と酸素系漂白剤を水に混ぜ、洗濯液をつくります。洗濯液をタオルに含み、靴の目立たないキャンバス生地部分を軽くトントンと叩きます。
タオルに色が移った場合は、洗濯は控えてください。移らなければ、洗濯可能です。
今回紹介した手順でも靴の黄ばみが落ちなかったら、オキシクリーンなどの酸素系漂白剤を使用してみてください。
<撮影・取材・文/ESSEonline編集部>