あらゆるものを引っかける「フック収納」は便利だけれど、おしゃれにしないと生活感が出まくって貧相な印象になりがちに。
一方で、すてきな「フック生活」を送っているのが、ライフオーガナイザーの小林かおるさんです。フックの選定から、取りつけ場所の吟味など、あらゆる試行錯誤をしてきたといいます。そんな小林さんが、リアルなフック・テクニックを解説。デザインに凝ったフックから、100円ショップのフックまで幅広いワザをESSEに教えてくれました。
使い方次第で「フック」は便利とおしゃれを両立する優秀アイテム
かける収納にとても便利なフック。毎日手に取るあらゆるものを、かけておけたらとても便利です。とはいえ、部屋中あちこちにフックがあるとなると雑多な印象になるうえ、生活感も丸出しです。
生活感を出さずにできる「フック収納」について、わが家で取り入れているやり方をいくつか紹介してみたいと思います。
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まずは玄関。フック自体がインテリアの一部となりそうな、おしゃれな丸いフックを、あえてランダムに取りつけました。これなら、ものをかけていないときも違和感なし。
フックにかけているカゴは、犬の散歩グッズをまとめたものと、自転車につける前カゴ(中には子ども用ヘルメットがイン)。出かける時にかぶる季節の帽子もここに引っかけています。
キッチンには、「木製の4連フック」を取りつけて、お菓子やパンを盛りつけるカゴをかけて収納しています。サッと取り出せるうえ、お気に入りのカゴが、ふとした瞬間に目に入るのもうれしいんです。
無印良品のカクカクした「横ブレしないステンレスフック」は、洗面所の棚に引っかけて、バススリッパの収納に。
乾かしながら収納できるところが気に入っています。
同じく、無印良品の「壁に付けられる家具」シリーズの木製フックは、ベッドの枕元に取りつけてヘッドフォンをかけてます。
眠れない夜は、ベッドの中で映画を見たり、音楽を聞いてリラックスしたい! そんなとき、サッと手に取れ便利です。
そしてフックは、普段目に触れない「収納コーナーの中」でも大活躍です。玄関収納の扉を開けた壁面には、100円ショップの「石こうボード用フック」を取りつけました。子どもたちの習い事バッグをかけてます。
気をつけているのは、ひとつのフックは、ひとつのバッグ用にすること。そうすることで、ほかのバッグと混ざらないので、子どもも迷わず手に取り、自分でしまうことができます。そして扉を閉めてしまえば、見た目スッキリ!
鏡つきのゲタ箱扉裏には、両面テープでつける小さなフックをペタリ。鏡をふくためのクロスをかけています。
出がけや帰ってきたときに、曇った鏡が目に入るのは気分のいいものではありません。気がついたときにサッと取り出せる場所にクロスがあると、鏡のきれいをラクに保つことができます。
洗面所の入口、ドア枠の上に取りつけた「100均の石こうボード用フック」は、耐荷重が7キロあります。洗濯物を干すピンチハンガーとして大活躍しています。
洗濯機から取り出した洗濯物を、洗面所ですぐ干せるので、とても便利!晴れの日はバルコニーへ運んで外干しし、雨ならそのまま部屋干しに。家の中で干すメリットは、なんといっても夏は涼しく、蚊にも刺されません(笑)。
これが試行錯誤してたどり着いた、わが家の「フック収納の全貌」です。
目に触れやすいところは、インテリアになるようなフックを取りつけ、かけるものを選ぶことで、インテリアの一部として楽しみます。逆に見えないところでは、バッグや掃除用クロスなどが、家族の誰もが迷わず、ラクに取れるように収納するお助けグッズとして大活躍!フックは収納グッズとしてとても優秀です。
●教えてくれた人
【小林かおるさん】ライフオーガナイザー。片づけ本にはまったのを機に「もっと片づけについて知りたい!」と一念発起し、ライフオーガナイザー1級資格を取得。大好きな家を整えるべく、日々ゆるりと模索中。家族は、夫婦+子供2人+犬1匹。ブログ「
Aulaくらしスッキリラボ」では日々のくらしを発信中。