「実家の片づけ」や「実家じまい」は、多くの人が頭を悩ませている問題。親・義親が元気なうちから、少しずつ取り組んでいるという人も多いのではないでしょうか。今回は、義実家の片づけ記録をブログでつづっているやまだめがねさんのケースをご紹介。「処分が大変だった」と実感したものについて教えていただきました。
すべての画像を見る(全5枚)義実家のゴミ袋の山に、体力と気力が削られていく
やまださんが取り組んでいるのは、義実家の片づけ。夫婦で暮らす築40年の団地にはほとんどものがなくすっきりしていますが、義実家はまるで正反対です。
自宅で家業を営んでいたころの仕事道具や親戚の私物、夫や義弟が子どもの頃に読んでいた本まで、たくさんのものであふれています。
「何十年もの間、だれひとり片づけてこなかったようです。足の踏み場もない床、隙間なく詰め込まれている押入れ…。作業部屋を一室つくり、そこにすべて運び出して選別していきますが、いつになっても終わる気がしませんでした。たまったゴミ袋も一気に収集に出すわけにいかないので、少しずつ根気よく処分しているところです」(やまださん、以下同)
古いアルバムは一気に運び出せない
足かけ8年、ようやくゴールが見えてきた義実家の片づけ。これまでの苦労を振り返り、やまださんが「処分するのが大変だった」と、とくに感じているものがいくつかあります。
まず挙がったのは、アルバム類。
「昔のアルバムは表紙が分厚く、とにかくずっしりと重い…。それが数十冊もあり収納スペースを占領していました。すべて出して、上にたまったホコリをふいて、作業部屋に運び出すだけでも骨が折れる作業でした」
アルバムは一冊一冊、あらためて中を見て、残す写真をはがしていくので、「捨てていい」という状態になるまでにもかなり時間がかかります。
「そして数冊ずつ束にするのも大変でした。まとめすぎると重くて運び出せません」
やまださんによると、アルバムと一緒に出てきた写真フレームも手ごわいアイテムだったそうです。
「木製フレーム、ガラスフレーム…。これらも昔のものはかさばって重たいんです。写真を保護するカバーも昔はアクリルではなく全部ガラス。ひとつずつ外してから新聞紙で包み、不燃ゴミの袋へ。5、6個ならまだいいんですが何十個とあったので、大変でした」