小学生の子ども2人と団地で生活し「もたない暮らし」の情報発信や、片付けサポートの仕事をしている、整理収納アドバイザー1級のかさもさん。たくさんもっていた食器を減らしたら、収納スペースに余裕がうまれ、暮らしが快適になったそうです。ここでは、かさもさんが実践している、無理なく食器を減らすコツについて語ります。
すべての画像を見る(全4枚)1:専用の食器は用意せず、“お気に入り”を普段使い
もともと食器を集めるのが好きだった私。以前はカレー用、パスタ用、丼もの用、ラーメン用、大皿用、小分け用など、料理ごとに専用の食器をたくさんもっていました。
ですが、「料理に合わせて専用の食器をもつのが当然」という固定観念を手放し、兼用できるお気に入りの食器だけを使うようにしたところ、食器の数が減り、管理しやすくなりました。
「大好きな食器を減らしたことでストレスになるかも」とも思いましたが、むしろお気に入りを毎回使えるので心の満足度は上がりました。
たとえば、こちらのシンプルで割れにくい白い器。カレー、パスタ、丼もの、ラーメン、オムライス、焼きそばなどさまざまな料理と相性がいいうえに、肉ジャガや煮物などをのせる大皿としても使いやすいです。
青いオーバル皿は、いちばんのお気に入り! メインと副菜をのせたり、トーストやケーキなどデザート用としても愛用しています。
お気に入りの食器を普段使いするようになったことでQOLが上がり、「新しい食器が欲しい」という物欲も自然となくなりました。
2:自分にとっての「食器の適正量」を意識する
私は食器の適正量として、「家族の人数分」を基準にしています。わが家は3人家族なので、お皿もお椀もコップもカトラリーも、3つずつ。都度洗って使うようにしています。
いちいち洗うほうが面倒と感じるかもしれませんが、都度洗いが習慣になると、私にとっては「シンクに食器がたまっている状態」のほうがストレスになっていたのだと気がつきました。
また、「食器がたりなくなると家族が困るから」と、多めにもっているご家庭も多いかと思いますが、わが家では「自分が使う食器は自分で洗う」ことをルールにしています。
基本的に食事後の洗いものは私が行いますが、子どもたちがコップやカトラリーなどを食事以外のタイミングで使いたくなったら、自分で洗ってもらいます。このように、子どもと家事を分担することで、食器が少なくても無理なく過ごせるようになりました。
まずは家族の人数分の食器で暮らす“実験”をしてみて、不便だったら少し増やしてみる…などすると、「わが家の食器の適正量」が見えてくると思います。