ノートやパソコンで家計簿をつけたり、予算を封筒に振り分けたりと、節約や貯金のためにさまざまな家計管理を試している人もいるのでは。

そんななか、最近はパスポートケースなど、専用のお金整理グッズではないものを上手に使う人も増えています。
ESSEが注目するプチプラグッズや収納に詳しい塩野美和さんは、試行錯誤の結果、キャリーケースを使う家計管理に至ったそう。詳しく伺いました。

キャリーケースなら、家計管理に必要なものすべてを入れて持ち歩きもOK!

塩野家では、無印良品の「自立収納できるキャリーケース」を使って家計管理をしています。

無印良品の「自立収納できるキャリーケース」
キャリーケースに家計管理グッズをIN
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「私は面倒なことが嫌いなずぼら人間。給料日の1回でお金の仕訳を簡単に済ませられないかと考え、たどり着いたのがこのスタイルでした」と塩野さん。

キャリーケースを開いた様子

キャリーケースを開いたところ。右側の仕切りをはさんで、反対側にも収納スペースがあります。

「中に突起がついているのでケースの中で動きづらく、別売りのデスク内整理トレーを合わせるとさらにすっきり収納できます。わが家は、青い通帳ケースに、お金の出入りがまったくない定期預金専用通帳を管理。黒いカードケースには夫と私のクレジットカードなど、大事なカード類を保管しています」

写真中の黒いファイルは、セリアの「6リングバインダー」。

こちらには、給料日に動きがある銀行通帳やカード類一式をまとめています。

銀行通帳やカード類一式をファイルに入れた様子

「普段メインで動きがあるのは3つの口座だけなので、ファイルに入れてすっきりとわかりやすくしています。医療費もこちらのファイルに入れて保管。キャリーボックスの反対側は、ノートや書類などを挟むのに便利で、バラバラにならないつくりになっています」

現金や、医療費ノート、お金の流れの管理メモを収納した様子

こちら側には、銀行から引き出してきて1度しか使わない現金や、医療費ノート、お金の流れの管理メモを入れています。

ハイタイドの「蛇腹レシートホルダー」に仕分け収納した様子

銀行からおろしてきて1度しか使わない現金は、ハイタイドの「蛇腹レシートホルダー」に仕分け収納。

「ちなみに大型連休や誕生日などは別予算が必要になるので、ここに保管しておきます。財布程度の大きさで、使うときに財布代わりに持ち歩けるのがとても便利ですよ」

●「お金の流れ管理メモ」で1か月に必要な金額を把握する

塩野さんが「ずぼら家計管理に欠かせない」と話すのが、「お金の流れ管理メモ」。

お金の流れ管理メモの様子

このメモには、1か月のお金の流れを書き込みます。

・毎月の固定費の合計

・水道光熱費などの変動費のお金の平均金額合計

・カード代金平均費用

・習い事費用

・ほかの口座からの引き落とし金額

・現金生活費・雑費

A4の表面の半分に、給料日に行うお金の仕訳方法と、裏面にはカード明細サービスのログインIDとパスワードを書き出し。

「このメモによって、『口座にいくら入れたままにすればよいか』『現金はいくら引き出せばよいか』がはっきりわかります。家計を預かっている私が万が一、お金の割り振りができない状態でも、夫が簡単に家計管理できるようにしています」

●月に1回、銀行からおろした現金を仕分けるだけ!

銀行からおろしてきたお金は、「お金管理メモ」に書いてある通りにファイルに仕分けします。
現金の管理に使っているのは、セリアの「6リングバインダー」と専用リフィル。

現金の管理に使っているセリアの「6リングバインダー」と専用リフィルの様子

「ずぼらな私には細かい家計管理方法が合わないので、週予算を決めたら、食費、生活雑貨費、交際費などはすべて1週ごとの予算でまかなっています」

仕分けした1週間分の予算の様子

週の初めに仕分けした1週間分の予算をリフィルのポケットから出して、お財布へ入れるだけという簡単管理。

「残り入れ」のリフィルに小銭ごと入れた様子

1週間たって残ったお金は「残り入れ」のリフィルに小銭ごと入れてしまっています。

「レジャー費、外食費、衣服費は特別費として別に入れ、週予算と混ざってしまうので、財布には入れずバインダーから外してリフィルごと持ち歩いています」

そして医療費の管理も別に。

「医療費は、病院や市販薬を利用しない月もあるので、年間管理にしています。6リングファイル用のリーフレットに、2万円を入れて使いきったら補てんするようにしています」

6リングファイル用のリーフレットにお金を入れた様子

2万円を入金し、支出をノートに記録して残高が少なくなったら2万円を補てん。

「家計簿のように毎月書き出す必要もないので面倒がなく、使った金額もわかりやすくなっています。医療費控除の対象かどうかも、ノートを見れば一発で分かるのでとっても便利です」

●キャリーケースのメリットは「持ち歩けること」

「無印良品のキャリーケースを使った家計管理の最大のメリットは、ファイルに取っ手がついているので、すべてを持ち運びできること。そして、ほかのファイルと同様に立てて収納しておける点も便利ポイントです」と塩野さん。

キャリーケースを立てて収納した様子

忙しくて時間がないときでも、キャリーケースを持って出かければ、通帳もカードもそろっているので、いくらおろすのかもわかり、おろした現金をそのまま仕分け可能。家計管理が一度にすむようになっています。

ファイルとキャリーケースの様子

「私は面倒な家計簿や家計管理、予算立てなどが本当に苦手で、細かくやればやるほど予算オーバーや、おろし忘れなどの失敗がありました。でも、この管理方法にしてからは、給料日の1日だけ銀行回りをすればよいのでとってもラクです。しかも月に1回しか現金をおろすことがないので、家計が赤字になることもありません。ずぼらな私がおすすめする、とっても簡単な家計管理なので、ぜひ試してみてくださいね」