暑くなってくるとお茶や冷たい飲み物の消費量が増えてきます。小さい子どもがいる家庭では、1日に何度もお茶を入れてあげることになっていませんか?
収納を工夫して“お茶くみ係”を卒業したというライフオーガナイザーの尾花美奈子さんに、詳しく伺いました。

お茶を入れたポットとお茶を入れたコップの様子
冷蔵庫からお茶を出してコップに注ぐのだって立派な家事。 家族のだれもができるようにしましょう!
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子どもの「お茶くみ係」から卒業する収納のコツ

ただでさえ、ご飯づくりや掃除、洗濯といった代表的な家事や育児に加え、「名もなき家事」に追われるお母さん。子どもにお茶を入れてあげることも、名もなき家事のひとつかもしれません。
「ママー、お茶なくなったー」「のど乾いたー」と言われる度にやっていることを中断することになっていませんか?

できるなら、子どもが自分で入れてくれるようになってくれると助かりますよね。わが家では「子どもが自分でお茶を入れられる収納」にしたことで、私はお茶くみ係から卒業できました。

●子どもが自分でお茶を入れられる収納って? グラスはどこに収納?

グラスやマグカップはどこに収納していますか? ついつい大人の手が届きやすい高さに収納していませんか? それでは子どもがやりたくてもできません。
ポイントは「子どもの手が届く高さであること」「近いこと」です。

グラスとお茶の収納の様子

わが家のグラスは食器棚のお腹の高さにある引き出しに収納しています。子どもでも手が届く高さで、その中でも冷蔵庫に1番近い左側、最短距離の位置になります。

カウンターの上に置いたお茶のポットとグラスの様子

さらにその上のカウンターにもものを置かないようにしてスペースをあけ、「コップを引き出しから出す」「冷蔵庫からお茶を取り出す」「お茶を入れる」という3つのステップがスムーズに行えるようになっています。

●子どもの扱いやすさ優先ならポットは低い野菜室へ

ポットを収納した野菜室の様子

冷蔵室より野菜室の方が低い位置にある冷蔵庫の場合、子どもの身長によっては野菜室に入れた方がお茶を取り出しやすくなります。

また、ガラス製のポットよりアクリル樹脂のような素材の方が軽い上に割れる心配がなく、子どもにとっても扱いやすく親にとっても安心です。

●水筒の準備も自分でしてもらおう!

お茶を入れると言えば、もう1つが水筒。暑い季節、熱中症予防のためにも外出時の必須アイテムですが、ただでさえ慌ただしいお出かけ前に、子どもが自分の水筒を用意してくれるとお母さんはほかのことに取り掛かれて大変助かります。

水筒とカバーの収納の様子

わが家は食器棚の1番下の引き出しに水筒とカバーの収納場所を設けています。

グラスを収納していた場所のちょうど真下になる位置。水筒の幅にぴったりの100円ショップで買ったケースを2列並べ、その中に立てて収納しています。

水筒の幅にぴったりの100円ショップで買ったケースを使用した収納の様子

この場所だと子どもが取り出せるので、グラスのときと同様、冷蔵庫から出したお茶をスムーズに入れられます。

私が「水筒にお茶を入れてー」と子どもに声をかけるだけで、あとは自分の身支度などを進めます。自分ひとりでやろうとすると慌ただしさで水筒の用意をつい忘れ、外に出てから忘れたことに気づいて自動販売機などで飲み物を買ったこともありましたが、子どもと分担することが忘れ防止にもなり、ムダな出費もなくなったと感じています。

グラスへお茶を注ぐのも水筒の用意も5歳ぐらいからできるようになります。ぜひ収納を整えて「名もなき家事」をお子様とシェアして下さいね!