もうすぐ入園・入学シーズンですが、準備は進んでいますか? 暮らしと空間を整える整理収納サービスを行う片づけのプロ・森麻紀さんのお子さんも4月から高校生ですが、幼稚園時代に入園準備をしっかりとしたおかげで、登園の準備はスムーズに行えたそうです。今回は森さんがたどり着いた「引き出し収納」についてご紹介します。
すべての画像を見る(全6枚)準備用の引き出しはキッチンに近い場所に
キッチン横のリビングにあるチェストの上段を、子どもの幼稚園準備用の引き出しに使っていました。ここに設置したのは理由があります。それは、母親の私が朝の登園準備のときも夕方以降もいちばんよくいる場所がキッチンだから。
いちばんいる場所のすぐ近くに準備できる場所があると、子どもはすぐに確認・聞くことができ、親はすぐに見て答えることができるのでお互い安心ですよね。
また、娘の幼稚園は給食だったので、持ち物の中に箸やコップもありました。それらを洗ってふいたらすぐに仕まえる、という点でも便利な場所です。
この話を片付けに伺うお客さまだけでなく、友人にもしたところ、準備用の引き出しはキッチンと洗面所の通路上にあるパントリーを選んでいました。最初こそご主人に「なぜパントリーに?」と不思議がられたそうですが、実際に使ってみると、親子みんなストレスフリーな場所でよかったと話していました。
実際に使っているところを想像して収納する
子どもの準備に必要なものをまとめて収納しているご家庭は多いと思います。しかし、実際には「必要なものが入っているだけ」で、使いやすく収められていない場合もよくあります。
子どもが使うときの取り出しやすさや、洗濯後のしまいやすさを考えると、数が多すぎるのはとても使いにくくなってしまいます。もし空間にゆとりがない場合は、予備は別のところに入れるのがおすすめです。
冒頭の写真は夏バージョンで、こちらの写真は冬のときのもの。
上部は左から、巾着(きんちゃく)、ポケットティッシュのストック、タンクトップ(制服の時用)、体操服。中央の赤い水玉のはティッシュケース。ここに、洗濯中の名札の置き場所を決めるとと紛失しにくくなります。
下部は左から、カトラリーセット、ハンドタオル、ランチョンマット(青チェック)、ハンカチ、薄手の下着、靴下です。ちなみに3年間過ごしてみて、ハンドタオルとランチョンマットが4枚もいらなかったと思いました。
写真のチェストの右下に置いてあるカゴは、翌朝着る服と靴下を入れるために使っていました。