人気ブロガーで料理研究家のたっきーママこと、奥田和美さんは2人の子どもを育てる忙しい主婦。自身の日々の体験から気づいた時短料理のテクニックを、サイトや雑誌、著書で発信しています。ポイントになるのはキッチンの使いやすさ。道具の取り出しやすさとしまいやすさで、台所仕事の動きには大きな差が出てくるそう。たっきーママ流の収納術を教えていただきました。
すべての画像を見る(全12枚)料理上手のキッチンはものの置き方に工夫あり!
キッチンのスペースは2畳ほど。ダイニングとの間にカウンターあります。調理道具は、目につかないように、すっきりと使いやすく収納。
キッチンは、テーマカラーの茶とシルバーでシックに統一されています。仕事柄、フライパンや鍋、保存容器などは普通の家庭と比べたら、かなりの数に。でも、表に出ているのは必要最小限のものしかなく、すっきりとした印象。
「狭いので、料理をするときに散らかっているとやりにくく、テンションも下がる。なので、調理のたびに片づけるクセをつけています。ただし、出したりしまったりに手間をとられないよう、作業効率のよい収納を心がけています」
よく使う調味料や調理器具だけを外に出し、それ以外は動線に合わせた取り出しやすい位置に収納。調理台で使う、コンロ回りで使うなど、カテゴリー別にまとめれば、迷わずに手が動き、人気の手間なしスピード料理ができるそう。
「カウンターは作業台として使うほか、買ってきた食材の一時置き場にしたり、料理を盛りつけたり。ワンクッションおく場所になって助かります。ここを起点に動けば無理なく、素早く動けるようにものを配置しました」
2人のお子さんも、どこになにがあるか知っているので、スムーズにお手伝い。使いやすいキッチンは、家族円満にもつながります。
●買い物から帰ったら、荷物は一時置き場に。あとで仕分けをする
カウンターに買い物の袋を置き、落ち着いてから仕分け。「冷蔵庫にしまうもの、すぐ使うもの、ストックするものなどに分けてからしまうので、広げられるカウンターの上が便利。ここを中心に動けば、動きにムダがないんですよ」。
●まな板は取り出しやすい、シンク下の引き出しに。汚れたら取り換えて使う
まな板はコンパクトな薄型を愛用。シンク下の引き出しに何枚も立ててしまっています。
「使うたびに、まな板を洗うのは意外に面倒。汚れたら別のものに換えて、最後にまとめて洗います」。
●鍋、キッチンツール、定番調味料はよく使うコンロ回りに集結
コンロで調理するときは、手早さが大切。鍋やキッチンツール、調理中に使う調味料は、コンロ前に立って手が届く位置にすべて配置しています。「ベストポジションが決まると、作業がグンとラクです」。
キッチンになじむように、シルバーとモノトーンでそろえたツール立てや調味料の容器。「油ハネは毎晩サッとふくので気になりません」。
フライパン類は、コンロ下の引き出しに入れた書類ケースに立てて。「片手で1、2で取り出せます」。フタもそばに収納。
コンロの向かいの棚の中下段に、圧力鍋や鋳物鍋など重い鍋を収納。「取り出してクルリと振り向けばコンロに置ける、この位置が最適です」。
●カウンター下の引き出しにデイリーな器を。子どもも取り出しやすい
カウンター下の引き出しには、毎日使う食器を収納。「取り出しやすくまとめてあるので、『ご飯だよー』と言うと、子どもたちが自分で出してきます」。
●計量スプーンは調理台の前に立てて収納。使ったらすぐ取り換えて
窓際のカゴには、計量スプーンが何本も。「まな板と一緒で、洗うより次々換えて量るのがラクなんです。上向きに立てておくと、大さじ小さじがひと目でわかります」。
●保存容器は必需品。シンク下に収納すればすぐ取れる
つくりおきのおかずや、まとめ切りした野菜などをストックするための保存容器は、かなりの数を所有。「本体はサイズごとに重ね、フタは立ててシンク下の引き出しに並べているので、すぐ使えます」。
教えてくれた人 【たっきーママ】フードアナリスト、フードコーディネーターの資格を持ち、ウェブサイトでの連載や、雑誌、広告、企業のレシピ開発を手がける。近著に『
たっきーママの 作りおきおかずも!副菜も! 全部レンジで朝すぐ!弁当』(扶桑社刊、1200円+税)がある。「
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