使い倒したアイテムを、捨てる前に大掃除に活用するアイデアです。紹介してくれるのは、暮らし評論家・整理収納アドバイザーの大木聖美さん。ここでは、古くなったくつ下、Tシャツ、食器用スポンジ、タオルが活躍する掃除場所と、その方法について語ります。
すべての画像を見る(全8枚)1:寒い時季に無理して網戸の掃除はしない
年末に大掃除をするのが当たり前だと思っていた網戸。しかし、10年前の年末に屋外で水を使って網戸掃除をしたことがきっかけなのか風邪をひいてしまい、年始まで寝込む事態に。その経験から、年末に網戸掃除をするのはやめました。
現在、網戸は月に1回程度フローリング用ワイパーでふいて汚れをためないようにしつつ、年に1回、花粉や黄砂の発生がおさまった梅雨入り前のタイミングでしっかり掃除をしています。
2:換気扇掃除は油汚れが落としやすい暖かい季節に
換気扇掃除も大掃除の定番ですが、気温が低いと油汚れが固まって落ちにくいため、年末に行うのはやめました。現在はゴールデンウィーク頃に掃除しています。
シンクにお湯をため、重曹を溶かして換気扇のパーツを30分ほどつけ、その間に換気扇内部を拭きます。つけ置いたパーツはふき取るだけでスルッと汚れが落ちます。
わざわざ寒い時季に大変な思いをしなくても、これならラクです。
3:破損のリスクがあるカーテンの洗濯も年末は避ける
私はインテリアや整理収納アドバイスの仕事をしていますが、年末になるとカーテンなどの窓周り製品についての相談が増えます。とくに多いのが「レースカーテンを洗濯したら裂けてしまい、かけ替えたい」という相談です。
生地が薄いうえに、常に日にさらされているレースカーテンはドレープカーテンよりも劣化が早く、生地が傷んでいることに気づかずに洗濯をすると、それがきっかけとなって裂けることがあります。あわてて新しいレースカーテンをオーダーしようとしても、年末は通常よりも納期が長くかかるため、レースカーテンがない状態で年越しということにもなりかねません。
私は、カーテンの洗濯も網戸の掃除と同じ6月の梅雨入り前にしています。洗濯ネットに入れて洗濯機の弱水流モードで洗い(※)、軽く脱水してカーテンレールに吊るすだけであっという間に乾きます。
※ ウォッシャブル表記がある場合。お持ちのカーテンの洗濯タグをご確認のうえ洗濯してください
窓から外して掃除をしたらスクリーンを降ろせなくなった、昇降チェーンが外れてしまったなど、ロールスクリーンやブラインド類の故障の相談も年末になると増えます。
メーカーのホームページに載っている動画などを参考に自分で直すことができるものもありますが、修理や買い替えが必要なケースも。その場合、年末は通常時よりも対応に時間がかかるため、年末のロールスクリーンやブラインド類の掃除も避けるのがベターです。