授業料や塾代、習い事など、子どもの成長とともに増えていく教育費。将来設計を考えると、お金の使いすぎは避けつつ学習の質を保ちたいところです。ここでは、やりくりに悩みがちな「子育て費用」について、手取り月収の10%以内をキープするブロガー・ベリーさんの実例を紹介。ファイナンシャルプランナー・畠中雅子さんのアドバイスを交えて解説します。
すべての画像を見る(全3枚)子どもの傾向をつかんで制度を踏まえた対策を
進路によって大きな差が出る子ども費。支出の黄金比である「手取りの10~20%」をキープするにはどうすればよいのでしょうか。
「中学生ぐらいで理系か文系か、ある程度進路の予想がついたら、教育資金の準備計画を確認。とくに理系は大学院まで通うのが最近の傾向で、1000万円は必要です。奨学金などの制度を利用できるかどうか踏まえたうえで資金対策を」(畠中さん)
“かけすぎない”を徹底し子ども費を手取り10%以内に
塾の代わりに家庭学習を徹底して、子ども4人を育てているベリーさん。「子ども費は手取り月収の10%以内」を実現しているその秘訣を聞きました。
●学習机はなし!リビングなら集中力が鍛えられる
勉強は、全員ダイニングテーブルで。
「下の子が勉強が終わってゲームしていても、上の子は慣れているから気にしません。どこでも勉強できる集中力は、リビング学習だからこそ養えます」(ベリーさん、以下同)
●“中学受験はしない”と決めて通塾期間をできるだけ短縮
家族で話し合い、塾通いが必要な中学受験はしないと決断。
「『将来の教育費に備えたいし、家族旅行にもお金をかけたいから、受験は高校からでいい?』と話したら、子どもも納得してくれました」