年齢を重ねるとともに、体への負担や使い勝手を考えて、衣類も「軽さ」を重視したいという声が増えています。「でも、どうやってクローゼットを軽くすればいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。そこで暮らしや生き方のヒントをYouTube「60歳からの幸せライフ」で発信しているライフさんからお話を伺いました。

クローゼットの軽量化に努めるライフさん
クローゼットの軽量化に努めるライフさん
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シニアライフに合ったクローゼットの軽量化

重いコートやかさばる服でクローゼットがいっぱいだった私は、あるとき、それが体に負担をかけていると気づきました。それをきっかけに「本当に必要な服だけをもつ」ことを目標に軽量化を始めた結果、体も気持ちも軽くなりました。この記事では、シニアに適した衣類選びや、重い服を見直すポイントをご紹介します。

クローゼット

クローゼットを軽量化するには、まず「持ったときに重い服」を見直し、軽い素材や着まわしやすいデザインを選びます。季節を問わず活用できる万能アイテムをそろえると、収納がすっきりし、毎日のコーディネートも簡単になります。

見直しポイントは以下の3つ。

・重さ(着たときに重い服は、手に取りにくくなります)

・使いやすさ(着まわしがきいて、毎日のコーデに取り入れやすい)

・快適さ(窮屈でない、リラックスできる)

これにより、服の収納が効率的に、一軍服だけのクローゼットに近づきます。「重い服」の定義については、続いて詳しく解説します。

「重い服」の定義を見直そう

引き出し

重い服といっても、実際の重量だけを指しているわけではありません。「着るたびに疲れる」「脱ぎ着がしにくい」と感じる服も、私にとっては「重い服」に分類されます。

たとえば、肩が凝るようなデザインや、窮屈で動きにくい服は、思いきって見直しの対象にしています。服を選ぶ際には、「これを着て楽しい気分になれるか」「体にぴったり合っているか」を基準にすることが大切です。

もちろんオシャレを楽しむことも大事ですが、それ以上に日常の快適さを優先しましょう。服が体に負担をかけないことで、日々の暮らしがより楽しくなります。

着ない服がもたらす4つのデメリット

着ない服

着ない服をいつまでも手元に置いておくことで、次のようなデメリットが考えられます。

1.スペースの無駄

着ない服が収納を圧迫し、必要な服が取り出しにくくなる原因に。

2.心理的なストレス

「もったいない」という思いが手放す決断を妨げ、気持ちに負担を与えます。

3.整理の効率低下

衣替え時に着ない服の処分を迷うことで、時間と労力を無駄にします。

4.服の劣化

放置された服はシミや劣化が進み、再利用や譲渡が難しくなることがあります。

捨てにくいコートやジャケット、どう処分する?

ジャケット

重いコートやジャケットは、高価だったり思い入れがあったりして、なかなか手放せないもの。私自身もそうでしたが、「次に必要な人に譲る」という考え方を取り入れると、気持ちが少し軽くなりました。譲る人のいない場合は、リサイクルショップや寄付団体に託すのもいい方法です。

一方で、どうしても手放せない場合は、きちんとメンテナンスをしながら少数精鋭のアイテムとして大切に使い続けるのもすてきな選択です。

クローゼットを軽量化することは、身体にも心にも優しい暮らしへの第一歩です。少しずつ見直して、自分に本当に合った快適なクローゼットをつくっていきましょう。