年齢による体系の変化で、気になるサイズ。パーソナルスタイリストの杉山律子さんは、「気にするべきなのは『サイズよりライン』。お尻の部分がむっちりと強調されるラインよりも服と体の間に少し余裕があるほうが断然、スタイルがよく見えます」と話します。だれにも悟られない表記に執着するのではなく、自分が美しく見えるベストの服を見つけて欲しいと語る杉山さんに、40代からの服のサイズの選び方についてお聞きしました。
すべての画像を見る(全5枚)服に体型が響かないのが基本
40代に入ると、代謝は下がるし、太りやすいし、体型キープも容易じゃありません。
サイズにも敏感になってしまって、服を買うとき、小さいサイズを選んでしまうことがありませんか? たとえば、パンツでMサイズとLサイズがあり、両方ともウエストのファスナーが閉まるようなら、ついMサイズにするというふうに…。お尻のゆとりや太ももの張り具合までしっかり気を配って、決めていますか?
ずばり、言わせてください。
服のサイズというのは、単なる記号です。同じMサイズでも、ブランドやメーカー、アイテムの形によって大きさが変わってくるので、意外とあいまいなのです。こだわるのはやめましょう。
それよりも、気にするべきは着たときの「ライン」。あなたがいかに美しく見えるか、そこを重視してほしいのです。
体にピタッとくっついた服を着ている方をあちこちで見かけます。
とくによくあるのは、パンツのお尻の部分に、下着のショーツの線が響いているケー
ス。これは非常に残念です。目のやり場に困ります。
「ワンサイズ上のものなら、すてきに見えるのに!」
そう考えずにいられません。さらにいうなら、パンツの下に穿くのは継ぎ目がなくてふちがフラットなシームレスのショーツが理想的です。
トップスでも、その下にブラジャーいらずのブラトップを着る方が増えていますよね。でも、ブラトップのサイズを間違えると悲惨なことに…。小さいサイズにしたことで、締めつけられた体の余分なお肉が、アンダーバストを支えるゴムの上にぽっこりのっています。トップスにも響いてしまって、太って見えるのです。そう、後ろ姿って、盲点です。
そもそも、体型がはっきりわかる服って、文句なしにNGです。大事なのは、服と体との間に隙間があること。
ボトムスを選ぶときは、サイズをお尻に合わせることがポイントです。ウエスト部分はトップスで隠れるので、多少ゆるくても大丈夫。腰のあたりまで落として穿くか、ベルトを締めて対応するといいでしょう。
「ちょいゆる」のサイズ感が、あなたをスタイルよく見せてくれるのです。「サイズよりライン」、忘れないでくださいね。