なかなか手放すことができない子どもの作品や卒業アルバムを見直し、効率よく保管するアイデアを紹介します。今回は、離婚を経験し、家族は長男23歳、長女21歳、二男19歳というESSEフレンズエディターで整理収納アドバイザーの宮入京子さん(現在50代)。将来ひとり暮らしになるときのために、行っている片づけについて語ります。
すべての画像を見る(全4枚)作品や文集は「子どもの思い」を尊重して一緒に見直し
子どもたちが小さかった頃の思い出の品は、特別な感情が入り簡単には手放せないもの。ですが今回、離婚した元夫の家から子どもたちの作品や卒業アルバムなどが送られてきたのを機会に見直しをすることにしました。
3人の子どもたちも順番に独立していっており、いつかはひとり暮らしになる私。「子どもたちの思い出の品をどこまで持つべきか、手放すべきか」と考えさせられたよい機会でした。
まず、子どもたちと一緒に確認しながら、作品と文集は一部を厳選して残し、ほかは処分することに。ちなみに、整理収納アドバイザーになってからは家族のものでも勝手に捨てることはなくなりました。私から見て不要と思えるものでも、「人とものとの関係」は本人ではないとわからないからです。
子どもと一緒に整理してみると、親の知らない「子どもなりの思い」があることを実感。意外とあっさり「捨てていいよ」というものばかりでした。過去の嫌な思い出など忘れたいこともあるのかもしれません。一緒に整理していくことで思い出話に花が咲き、ほっこりあたたかい時間がもてました。有意義な時間に加え、収納スペースも心のなかもすっきりしました。こんな時間を数年に1度くらいはもちたいなと思いました。
卒業アルバムはカバーを処分して省スペース化
卒業アルバムはつくりがしっかりしているので場所をとりますが、邪魔だからと言ってすぐに捨てる人はあまりいないでしょう。しかし、家にあってもなかなか開くことはありません。
それに卒業アルバムは家族のアルバムと違い、学校内の思い出なので「私の手元ではなく、本人たちがそれぞれ保管した方がいいのでは?」と提案しました。しかし子どもたちは、「久しぶりに帰ったときに見たいから、実家に保管しておいて欲しい」という意見が一致していました。
そう言われたら処分することはできません。3人の保育園から高校までの卒業アルバム12冊と、一部の作品を保管することになりました。その際に気がついたのは、卒業アルバムのカバーはいらないということ。
・カバーがない分かさが減り、収納力がアップする
・見るときにカバーから出し入れする手間が省ける
・通気をよくできる
このようなメリットもあります。
卒業アルバムをひんぱんには見ないと思うので、ホコリが入らないようにフタつきの箱に入れて保管することに。イケアの「TJENA」(ティエナ)は大きいアルバムもすべて入りぴったりでした。収納した箱は見たいと思ったときに取り出せるよう、存在を忘れない場所に保管しました。