すっきりおしゃれな空間を実現するには、ものをしまい込まなければいけないと思い込んでいませんか?
「フランスなど海外のインテリア本でよく見る、ものが多くてもおしゃれな空間が理想」というのは、ESSEが収納達人と注目する小川沙央里さん。
白をベースとしたおしゃれなインテリアづくりをしている小川さんは、「絵になるアイテムは、あえてしまわずに出しっぱなしにしています」と語ります。
その様子を取材してきました。
絵になるアイテムは、あえてしまわずに空間を彩る
よく使うアイテムほど、デザインにこだわって選んでいるそう。出しっぱなしでも絵になるうえ、愛着をもって大事に使うようになるなどのメリットが。
●日常使いのザルやトレー
よく使うザルやトレーは、冷蔵庫の上に重ねて収納。
「同じ素材なら、出したままでも散らかって見えず、落ち着いた印象になります」
●デザイン性のあるハンディーモップ
「おしゃれなモップは窓枠につるして部屋のアクセントに。ホコリが気になったときにも、さっと使えます」
●よく使うハサミと糸のセット
インテリア雑貨のように飾ったハサミと糸。
「置きっぱなしでも絵になるし、使いたいときすぐ手に取れます」
●パッケージがすてきな洗剤
SOMALIの洗剤は、シンプルなパッケージがお気に入り。
「洗剤なのに、棚に置くだけで空間をおしゃれに演出してくれるんです」
収納はアート感覚で楽しむのがフランス式収納術
「よく使うものはあえて見せる」という小川さんのテクニック、じつはフランス式収納術で大事にされている考え方。
パリで暮らした経験をもち、『パリで学んだ部屋づくり』という著書もある正林恵理子さんは、「収納はアート感覚で楽しむのが、フランス式です」と語ります。
「フランス人は、捨てなきゃ、片づけなきゃ、とがんばることはありません。それより、ものをどう配置すれば自分の満足する部屋になるかを追求します。収めたものが美しく見えるよう、作品をつくるようにアート感覚で収納を楽しんでいるのです」
同時に、合理的な考え方も大切にしてるといいます。
「収納ひとつとっても、お金をかけずに空中や壁面も上手に使い、探しやすく出し入れしやすい、スマートな方法を実践。このバランス感覚が暮らしを豊かにします」